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中国リポート

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●男子ダブルス準決勝
王励勤/馬琳(上海市/汕頭市) 7、-9、7、-6、-1、5、3 張継科/周斌(八一工商銀行/遼寧省)
王皓/馬龍(八一工商銀行/成都市) -9、8、-6、6、5、7 ハオ帥/張超(天津天保控股/広東省)
●決勝
王励勤/馬琳 8、7、10、7 王皓/馬龍

 全中国選手権・男子ダブルス決勝は27日に行われ、中国男子チームのツートップ、王励勤/馬琳が決勝で王皓/馬龍をストレートで下し、初優勝を飾った。

 準決勝で若手の周斌/張継科(遼寧省/八一工商銀行)をゲームオールで下し、決勝に駒を進めた王励勤/馬琳。奇しくも「王・馬対決」となった決勝では、ゲーム序盤でリードされながらも中盤で6オール、7オールに追いつき、終盤で突き放すという戦いぶり。王皓/馬龍も第3ゲームで7-10から10-10に追いついて意地を見せたが、このゲームを12-10で奪った王励勤/馬琳がそのままストレート勝ちを収めた。

 06年9月にクアラルンプールで行われたエキシビションマッチ「中国 vs. ワールドオールスターズ」でダブルスを組んでいるが、公式戦でのペアリングは今年6月のフォルクスワーゲンオープン中国大会が初めてだった王励勤/馬琳。もともと王励勤には閻森(00年シドニー五輪複優勝)という名パートナーがいたし、馬琳は陳杞と組んで04年アテネ五輪で優勝している。王励勤の安定感のあるドライブ攻撃と、馬琳の果敢なカウンター・台上攻撃がかみ合えば相当強いペアになりそうだが、これまではダブルスを組むことがなかった。

 「決勝での僕たちのプレーはとても良かったと思う。この前のスウェーデンオープンで僕たちは王皓/馬龍のペアに負けているけど、その試合で多くの問題点が見つかった。だから今日の試合に備えて、その問題点については十分な準備をしてきた」と試合後に語った王励勤。王励勤・馬琳という中国卓球界の「竜虎」が北京五輪に向けて力を合わせれば、中国男子チームの壁はさらに厚いものになりそうだ。

Photo:今年6月のフォルクスワーゲンオープン荻村杯の表彰で、偶然並んだ王励勤と馬琳。表彰ではなぜか離れていることが多い…