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中国リポート

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●全中国選手権・女子ダブルス準決勝
郭躍/李暁霞(遼寧省/山東省) 5、3、-7、10、9 彭陸洋/李楠(山東省/天津天保控股)
丁寧/劉詩ブン(遼寧省/山東省) 6、8、7、10 曹臻/姚彦(八一工商銀行/武漢宏大)
●決勝
郭躍/李暁霞 5、4、-6、4、-5、9 丁寧/劉詩ブン

 全中国選手権、女子ダブルスは現世界チャンピオンの張怡寧/王楠(北京市/遼寧省)が出場せず。世界選手権2位の郭躍/李暁霞(遼寧省/山東省)が順当な優勝を飾った。現世界チャンピオンの郭躍は団体に続いて今大会2つ目のタイトル、李暁霞は初タイトル。北京五輪団体戦ではダブルスがカギを握るだけに、シングルスでタイトルを逃した李暁霞にとっては、ギリギリ及第点の優勝となった。
 シングルス・混合ダブルスを制した劉詩ブンは、丁寧とペアを組んで決勝に進出。惜しくも敗れて個人戦3冠を逃したが、今大会の活躍は強烈なインパクトを残した。

 全中国選手権終了後、中国卓球チームは同じ無錫市で、2軍男女チームのコーチ(ヘッドコーチ各1名・コーチ各4名)の選考会を開催。国家チームのコーチの選考会は2005年から行われているが、13人が参加した今回の選考会では、選考委員会の前で現国家チームコーチ9名、地方チームコーチ4名がこれまでの実績や、今後の国家チームの戦略などについて発表を行った。選考委員会による無記名投票で2軍のコーチ陣の陣容が決定する。
 1軍チームのコーチは任期が4年(2009年まで)のため、今回は選考会は行われなかったが、報告会で男女チームの監督が今シーズンの総括を行った。

「女子チームの1年間の成績には満足している。世界選手権ザグレブ大会でベスト4を独占しただけでなく、参加したすべてのプロツアーで女子シングルスの優勝・準優勝を独占した。成績の上では、来年の北京五輪に向けて非常に良い下地を作ることができた。(~中略)五輪代表候補たちの故障については、まだ完全に解決されたとは言えない。王楠や張怡寧についても、故障やケガが成績に影響を及ぼしている。医療チームなどとともに、より万全を期した練習プログラムを作る必要がある(施之皓・女子チーム監督)」
「2007年は男子チームにとって最も成績のよい1年だった。6人の重点強化選手(王励勤・馬琳・王皓・馬龍・陳杞・ハオ帥)が、今年の国際大会の中でいずれもシングルスのタイトルを獲得したことには満足している。これはチーム全体の実力が向上しているということだ。王皓、馬龍、陳杞、ハオ帥といった若手選手たちのレベルは、王励勤、馬琳に次第に接近し、チーム内の競争は日増しに激しくなっている。(劉国梁・男子チーム監督)」

 一昨日の2日から、国家チームはITTFプロツアー・グランドファイナルに向けた調整に入っている。今年度の予定は26日にすべて終了、明けて来年1月5日から、35日間の集合訓練が行われる。会場は世界選手権団体戦が行われる広州、久々に男女合同での集合訓練になる予定だ。

Photo上:施之皓監督、心配なのは選手の故障だけか?
Photo下:全中国選手権を制した郭躍/李暁霞ペア