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中国リポート

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 中国共産党第17回全国代表大会(十七大)が、昨日10月15日、北京の人民大会堂で開幕した。

 この全国代表大会は5年に1度しか行われず、毎年1回全体会議が行われる全国人民代表大会(全人代)よりも格式は上。実務というよりも、向こう5年間の党の指導方針や、指導部の人事などを決定する場になっている。
 この全国代表大会には、今年6月までに全国から2237名の代表が選ばれた。世界最大の政党である中国共産党員は10月8日の最新統計で7,336万人いるので、約3万3,000人にひとりしか代表に選ばれないことになる。

 この代表大会には、スポーツ界からも27人を選出。卓球界では、北京市代表の張怡寧、遼寧省代表の王楠という女子卓球界の新旧女王が選ばれた。
 今月5日に25歳になったばかりの張怡寧は北京市代表団の最年少で、代表会議全体でも異例の若さ。「今回は勉強させてもらう気持ちで大会に参加します。他の代表の方々からも、学ばなければならないことがたくさんありますから」と初々しいコメント。一方、29歳の王楠は5年前の第16回全国代表大会でも代表に選出されている。2大会連続での選出は非常に名誉なことだ。

 王楠はシドニー五輪を控えた1999年に、王励勤らとともに共産党に入党。張怡寧もアテネ五輪直前の2004年に入党し、ともに五輪チャンピオンに輝いている。日本のスポーツ選手には理解しづらい部分だが、中国代表として、ひとつの精神的な拠りどころになるということか。昨年7月にも入党式が北京で行われ、馬琳や劉国正、郭炎らが新しく共産党員になっている。

 Photo:代表大会ではスーツでビシッとキメた王楠と張怡寧。政界進出もあるのか…?