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中国リポート

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 10月18日、上海市の北にある宝山区楊行鎮に「曹燕華Pingpang培訓学校(曹燕華卓球育成・訓練学校)」の新校舎が完成。国際卓球連盟の木村興治副会長、中国卓球協会の徐寅生会長、アジア卓球連合の李富栄会長といった重鎮をはじめ、元世界チャンピオンの郭躍華、江加良、張徳英など、そうそうたるメンバーが出席し、盛大な落成記念式典が行われた。

 新校舎には述べ7000平方メートルの総合トレーニングセンターや、定員180名の学生寮を完備。公立小学校の楊泰小学校とセットになっており、建設費も楊行鎮政府が全面的に出資している。中国国内に50校あまりしかない「全国重点卓球単位」のひとつだ。新校舎の落成に際して、同じく「全国重点卓球単位」に選ばれている全国の卓球学校から30を超えるチームが集まって練習試合も行われた。
 今後は日本を含め、世界中から未来のチャンピオンたちがここを訪れ、腕を磨くことになりそうだ。

 曹燕華は1962年12月1日、上海市生まれ。右ペンホルダー裏ソフトドライブ型で、軽快なステップワークを駆使した連続ドライブ攻撃を武器に、1983・85年と世界選手権女子シングルス2連覇。80年代前半の女子卓球界で圧倒的な存在感を示した。
 85年に国家チームを引退したあと、国家チームのチームメイトだった施之皓と結婚(2000年に離婚)。ブンデスリーガ・グレンツァオのコーチに就任した施之皓とともにドイツに渡り、96年に帰国。98年に上海曹燕華卓球学校を創設し、3つの卓球学校と2つのクラブを運営するまでになっている。05年全中国運動会・男子ダブルスで王励勤とペアを組んで優勝した劉杉や、今シーズンの超級リーグ男子で最優秀新人賞を獲得した許シン(日+斤)も曹燕華卓球学校の出身だ。

Photo上:05年世界選手権上海大会・開会式での曹燕華。左隣は同じ上海市出身で、79・81年世界複2連覇の張徳英
Photo下:曹燕華卓球学校出身の劉杉。05年全中国運動会では19歳で男子ダブルス優勝