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中国リポート

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 現在、湖北省の省都・武漢では「中華人民共和国第6届城市運動会(第6回都市運動会)」が開催されている。
 この城市運動会は4年に1回開催される総合体育大会。21歳以下の選手による都市対抗戦で、若手選手の育成を目的としている。各種目ごとに年齢制限があり、卓球は1987年1月1日以降に生まれた選手が出場する。前回の第5回大会では全25種目に6648人の選手が参加したというから、かなり規模の大きい大会だ。オリンピックになぞらえて、わざわざ聖火リレーまでやるのが面白い。

 卓球競技は23日に男女団体決勝が行われた。試合形式は北京五輪と同じで、1・2番のシングルスが終了した後、ダブルスと4・5番のオーダーを交換する。
 男子団体決勝は、03年世界ジュニアチャンピオンの李虎が率いる地元・武漢市(湖北省)と、出場選手の中ではずば抜けた実力を持つ馬龍の成都市(四川省)が激突。武漢市はオーダーをうまく外して、李虎を馬龍に当てなかったことが幸いし、地元で嬉しい優勝を飾った。
 一方、女子団体決勝は世界チャンピオン郭躍がいる瀋陽市(遼寧省)と、超級リーグで大活躍した劉詩ブンの広州市(広東省)の対戦。国家チームでふたりの担当コーチである孔令輝が戦況を見つめる中、天才少女対決の実現に注目が集まったが、残念ながら実現せず。試合は郭躍がシングルスで2点取ったものの、ラストで劉詩ブンが瀋陽市の楊揚をゲームオールで下して優勝を決めた。

 今日からは個人戦がスタート。男子シングルスでは馬龍、周斌、張継科が優勝候補。女子シングルスは郭躍、李暁霞、劉詩ブン、丁寧、姚彦、曹臻と超ハイレベル。誰が栄冠を手にするのか。

Photo上:04年世界ジュニアで団体優勝した中国男子チーム。当時のメンバーが今回の城市運動会の主役になっている。右から周斌・馬龍・李虎・林晨(クリックで拡大)
Photo下:急激な成長を見せる劉詩ブン。2月の世界団体戦メンバーに抜擢される可能性もある