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中国リポート

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 少し前のニュースになってしまうが、9月6〜11日に安徽省蚌埠(ボンブー/ほうふ)市で、2016中国卓球クラブ甲Aリーグの第2ステージが開催された。5月に行われた第1ステージは団体戦のみだったが、この第2ステージはまずシングルス、次に団体戦を行うというシステムで行われた。
 中国卓球協会登録でない選手で構成されたチームも4チームまで参戦できるが、この第2ステージでは男女とも出場予定だったエジプトが棄権。他協会の選手はチャイニーズタイペイ、香港、北朝鮮、シンガポールといったアジアの国々がほとんどだった。まずシングルス上位の成績や注目選手の成績をピックアップしていこう。

★男子シングルス上位および注目選手
1  徐海東(遼寧)
2  楊碩(遼寧)
3  王麒凱(上海中学華東理工)
4  王博(安徽惠友)
5  劉亜楠(西安高陵五号公館)
…………………………………………
7  介健偉(西安高陵五号公館)
19 馮殿宇(瀋陽地鉄)
21 朱誠(江蘇神鷹)
27 牛冠凱(上海中学華東理工)
29 林昀儒(寧波大学臨海ピン校/チャイニーズタイペイ)

★女子シングルス上位および注目選手
1  劉ウェイ珊(天津)
2  孫穎莎(重慶康徳)
3  銭天一(陝西三八婦楽)
4  邱嗣樺(TPE国泰女卓/チャイニーズタイペイ)
5  リ・ミョンスン(大連大学ー海昌/北朝鮮)
…………………………………………
6  楊艶梅(深セン大学ー動感地帯)
8  蘇慧音(天津/香港)
13 陳思羽(瀋陽地鉄/チャイニーズタイペイ)
15 聶維(深セン大学ー動感地帯)
27 チャ・ヒョシム(中ピン校僕陽一隊/北朝鮮)

男子シングルス優勝は、先日のアジアジュニア選手権でジュニア男子シングルスを制した徐海東。王楠や劉詩ウェンの出身地である遼寧省撫順市生まれで、今年2月に国家2軍(ジュニア)チーム入りした右両面裏ソフトのペンドライブ型。『ピンパン世界』でのショートインタビューでは「世界チャンピオンは卓球選手なら誰もが夢見ること、僕も例外じゃないよ」とハッキリ語っている。2位の楊碩(右シェークドライブ型)も遼寧省鉄岭市の出身で、遼寧省の選手育成力はまだまだ健在だ。

トップ5以下を見てみると、7位にベテランの右ペン表・介健偉、19位には日本の高岡龍谷高・大阪経法大で活躍した馮殿宇の名前も。ちなみに馮さんは東アジアホープス・男子初代チャンピオンという実績の持ち主だ。
21位の朱誠は昨年の世界ジュニア代表、そして27位の牛冠凱は、アジアジュニア選手権のカデット男子決勝で日本の張本智和を破った選手。河南省済原市出身の14歳で、陸上選手だった母親譲りの身体能力の持ち主……だとか。スミマセン、プレーは見たことないです。29位の林昀儒(左シェークドライブ型)は、今年2月の世界団体選手権に、タイペイ史上最年少の14歳4カ月で出場した俊英だが、それでもこの位置とは。

一方、女子は今年のピョンヤンオープンに中国代表として出場した劉ウェイ珊(右シェークドライブ型)が優勝。劉と同じ国家2軍チームの孫穎莎が2位、アジアジュニア女王の銭天一が3位という結果だった。4位の邱嗣樺は、14年ユース五輪でも活躍したバック粒高の異質攻守型。この人の粒高ショートはなかなかエグいです。そしてリ・ミョンスンが5位というレベルの高さ。
10位以下では、昨年1シーズン十六銀行に所属した右ペン表の楊艶梅が6位、アジアジュニア3位の蘇慧音が8位、チャイニーズタイペイの強打者・陳思羽が13位という顔ぶれだ。
  • 13年全中国運動会での介健偉。バチバチ叩いてました

  • 14年ユース五輪のヒロイン・邱嗣樺