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中国リポート

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 女子に続いて、深セン市で行われた中国男子のエキシビションマッチの結果をお伝えしましょう。5月1日および13・14日に行われた試合の結果は下記のとおり。

★5月1日
馬龍 4ー3 方博
樊振東 4ー1 王楚欽
張継科 4ー2 刘吉康
許シン 4ー3 周雨
馬龍 4ー1 孔令軒
張継科 4ー0 鄭培峰
樊振東 4ー0 閻安
許シン 4ー1 周愷

★5月13・14日
〈13日・シングルス〉

馬龍 ー10、ー6、6、8、9、7 梁靖崑
樊振東 9、ー9、8、ー6、8、ー8、4 尚坤
林高遠 5、7、ー9、8、9 許シン
張継科 8、ー10、7、8、ー6、ー8、14 方博
馬特 8、ー8、6、ー8、ー5、9、11 林高遠
〈14日・シングルス〉
許シン 6、8、8、7 于子洋
樊振東 ー8、8、ー10、9、10、5 梁靖崑
周雨 ー9、9、ー9、7、3、7 馬龍
張継科 9、ー6、ー8、6、8、3 尚坤
〈13日・ダブルス〉
方博/朱誠 6、8、8、ー8、9 閻安/朱霖峰
馬龍/于子洋 ー7、9、8、4、ー9、7 樊振東/許シン

 シングルス代表の5名(馬龍・張継科・許シン・樊振東・林高遠)と対戦したのは、同じ国家1軍チームのチームメイトたち。右シェークドライブ型の梁靖崑・方博・閻安、左シェークドライブ型の周雨・尚坤・孔令軒・王楚欽、右ペンドライブ型の鄭培峰、そしてカットの馬特という選手たちだ。左シェークドライブ型が4人と多いのが目につくが、日本の水谷と丹羽、ドイツのボル、ポルトガルのフレイタスなど、サウスポーの強敵が多いからだろう。特に許シンは、エキシビションマッチでも周雨・林高遠・于子洋と対戦した4名中3名がサウスポーだった。

 「最近は右利きの選手の対策に重点を起き、左利き対策が少しおろそかになっていた部分がある。だから今回の集合訓練では、左利きの選手との練習をたくさんやってきた。海外選手にも左利きの選手は多いし、主要なライバルは半分くらいが左利きだからね。左利きが相手でも、より自信を持って戦えるようになったと思う」(許シン/出典:ITTF)。

 世界選手権でのプレーが注目される張継科は、シングルス4試合を4勝0敗で終えた。ゲームオール16ー14という大激戦になった5月13日の方博戦は、最終ゲーム3ー8のビハインドから6点連取で逆転し、苦しみながらも競り勝った。一方、馬龍はこれまで圧倒的に分の良かった周雨にゲームカウント2ー1から逆転負け。これまでは台上で先手を取り、守備力の低い周雨のバックサイドへ回転量の多いループドライブを多用して主導権を握っていた馬龍だが、周雨にブロックされる場面が多く、次をつないだボールをカウンターで狙われた。これはやはり、ボールが紅双喜からニッタクに変わり、回転量が減少したことが大きい。

 なお、公式のエキシビションマッチではないが、中国男子は5月5日にもチーム内での練習試合を行っている。中国卓球協会の蔡振華会長が見守る中、シングルス代表5名に梁靖崑を加えた6名で試合が行われ、馬龍が樊振東に4ー0、許シンが張継科に4ー0、林高遠が梁靖崑に4ー3で勝利。アジア選手権で中国の孤塁を守り、男子シングルスで2連覇した樊振東もまだまだ発展途上。一方、馬龍の完勝に、劉国梁総監督は「この勝利が馬龍に自信を与えてくれるといいね」とコメントしている。
 ちなみに劉国梁総監督、男子チームが合宿を行う深セン市と、女子チームが合宿を行う湖北省黄石市を頻繁に往復する不規則な生活と、夜な夜な王皓や馬琳、劉国正らと火鍋を食べていたため、また体重が5キロ以上増えてしまったとか……。男子監督という肩書きは外れたが、まだまだ心安らかではいられないようだ。
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