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中国リポート

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 オフィシャルな情報公開がほとんどないまま、明日31日に開幕を迎えようとしている『2017中国卓球クラブスーパーリーグ』。リーグを戦うクラブ、そしてそのメンバーも正式には発表されていないので、断片的な情報を集めてお伝えしましょう。
 まず、国家体育総局の卓球・バドミントン管理センターが公布した、移籍する選手たちのリストは下記のとおり。

[男子]
◎完全移籍

鄭培峰(江蘇中超電纜・利永)→ 深圳宝安明金海
崔慶磊(深圳宝安明金海)→ 上海中星
ハオ帥(山東魯能)→ 深圳宝安明金海
劉吉康(深圳宝安明金海)→ 江蘇中超電纜・利永
張煜東(山東魯能)→ 江蘇中超電纜・利永
林晨(山東魯能)→ 江蘇中超電纜・利永

○レンタル移籍
馬龍(山東魏橋・向尚運動)→ 天津権健
尚坤(上海中星)→ 山東魯能
徐晨皓(八一大商)→ 深圳宝安明金海
程靖チィ(覇州海潤)→ 天津権健
習勝(山東魯能)→ 安徽朗坤

[女子]
◎完全移籍

劉高陽(武漢安心百分百)→ 山東魯能

○レンタル移籍
李佳イ(山東斉魯交通)→ 龍福環能
銭天一(深圳大学)→ 武漢安心百分百
劉斐(吉林長白山農商銀行)→ 龍福環能
劉銘(山東魯能)→ 山西大土河・華東理工

 男子では馬龍が山東魏橋から天津権健にレンタル移籍。昨シーズンは天津豪安としてスーパーリーグを戦った天津チームは、今シーズンから医薬品や化粧品、健康食品などを扱う天津権健集団がスポンサーとなった。2015年にスーパーリーグの冠スポンサーとなった企業で、サッカーのスーパーリーグでも欧州のトップ選手を「爆買い」して話題を集めている。

 今シーズンの天津権健のメンバーは新規加入の馬龍と程靖チィに、15年世界ジュニア優勝の劉丁碩、9月の全中国運動会でベスト8に入ったカットの馬特という顔ぶれ。馬文革監督は「若手も優秀な選手が多く、今シーズンは混戦になるだろう」と気を引き締めるが、ダブルスを強化できれば優勝のチャンスは十分ある。現五輪・世界王者の馬龍だが、スーパーリーグでプレーするクラブはこれで6チーム目。地元である北京市男子チームがもう10年もスーパーリーグに復帰できないのは寂しい限り。

 なお、山東魯能の張継科は、発表された今シーズンの「特級運動員」のリストに名前がなく、昨シーズンに続いて欠場する見通しとなった。山東魯能は方博を放出し、馬龍の獲得を狙っていたという報道もあるが、結局方博はチームに残留。上海から尚坤をレンタル移籍で獲得し、優勝候補に名を連ねるが、一戦も気の抜けないシーズンになりそうだ。
  • 故障も増えている馬龍だが、天津を優勝に導けるか?

  • 2015年シーズンのプレーオフから欠場が続く張継科(写真)