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中国リポート

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 今日2月16日、国家男子チームの張継科が30歳の誕生日を迎えた。奇しくも今日は中国の旧正月「春節」の元旦(大年初一)に当たる日。春節の時期は年ごとに異なり、2017年は1月28日、2016年は2月8日が春節の元旦だった。偶然とはいえ、30歳の誕生日に元旦を重ねてくるあたり、さすが張継科。「持ってる」感じがする。

 スーパーリーグは今シーズンも欠場し、選手としての動向はほとんど伝えられない張継科。しかし、「緋聞(ゴシップ)」のほうは花盛りだ。1月に国家女子チーム元監督・孔令輝の長年の恋人として知られた馬蘇(マ・スー)との交際が取り沙汰され、この時は弁護士事務所を通じて「ただの友人」だと声明を出す騒ぎに。さらに今月に入って、ハリウッド進出も果たした若手のトップ女優・景甜(ジン・ティエン)のロケ現場を訪れ、車内での密会や「キス写真」まで撮られてしまった。12年ロンドン五輪では表彰台にキスをして、16年リオ五輪では感極まった劉国梁監督にキスされた張継科だが、今度のキスも話題性は金メダル級……というところ。

 ちなみに、今回の交際報道で「張継科ガールズ」たちの熱も冷めるかと思いきや、「張継科球迷会」の微博(マイクロブログ)は誕生日のしばらく前から大騒ぎ。例年どおり、中国の主要都市の新聞で広告欄を買い取り、張継科の誕生日のカウントダウン広告を掲載した。誕生日当日の広告に添えられた言葉は「三十而立(三十にして立つ)」。盲目的な行為とは裏腹に、キャッチフレーズを『論語』から持ってくるとはなかなかシブいが、学問の世界と違ってスポーツは年齢との戦いだ。

 2月15日には、春節の大晦日の恒例番組である『春晩』に他のスポーツ選手たちと出演した張継科。10歳の時に地元・青島市チームに入り、20歳の時に全中国選手権で優勝して頭角を現したが、30歳で迎える2018年はどのような年になるのか。4月の世界選手権団体戦の代表5人は、新しく発表された代表選考基準に照らし合わせると、張継科には代表選考会で3位以上に入らなければ代表入りの道はない。もう一度、あの抜群に勝負強いプレーを見てみたいが、奇跡の復活への道のりは年を追うごとに険しい。
  • 昨年の全中国運動会で、声援に応える張継科。場内が一気に沸いた

  • こちらは08年ジャパンオープンでのプレー。もう10年経ちました