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中国リポート

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 2007全中国卓球選手権が昨日21日、江蘇省無錫市で開幕した。
 全中国選手権は年に1回行われる卓球の全国大会で、4年に1回行われる総合競技大会である全中国運動会に比べるとステータスは低い。しかし、北京五輪を控えた今年度は、その注目度も例年より高いようだ。
 昨年の優勝者(チーム)は以下のとおり。

[男子団体]1.八一解放軍(王皓・雷振華) 2.上海市(王励勤・高欣)
[女子団体]1.遼寧省(王楠・郭躍・常晨晨) 2.広東省(劉詩ブン・曹辛ニィ)
[男子S]1.馬琳(広東省) 2.王建軍(四川省) 3.馬龍(成都市)、徐輝(遼寧省)
[女子S]1.彭陸洋(山東省) 2.李暁霞(山東省) 3.郭炎(北京市)、牛剣鋒(河北省)
[男子W]1.馬琳/陳杞(広東省/江蘇省) 2.王皓/馬龍(八一解放軍/成都市)
[女子W]1.丁寧/劉詩ブン(北京市/広東省) 2.范瑛/朱虹(江蘇省/北京市)
[混合W]1.馬琳/王楠(広東省/遼寧省) 2.王皓/郭躍(八一解放軍/遼寧省)

 女子団体では、常晨晨が準決勝の北京市戦ラストで張怡寧を破る金星を挙げた遼寧省が優勝。男子シングルス決勝は歴史に残る大逆転劇、馬琳が最終ゲーム3-10とマッチポイントを握られてから7本連取でデュースに追いつき、タイトルを手にした。ちなみに王励勤は肩の故障で個人戦を棄権している。

 今大会も行われるのは男女団体・男女シングルス/ダブルス・混合ダブルスの計7種目。ダブルスでは国家チームの選手は、必ず国家チームの選手同士でペアを組み、ペアリングのテストを行っている。男子ダブルスは王励勤/馬琳、王皓/陳杞、馬龍/ハオ帥。女子ダブルスは郭躍/李暁霞、郭炎/常晨晨、李楠/彭陸洋らが有力ペア。
 やはり五輪出場が濃厚なペアの戦いに注目が集まりそうだが、女子世界ランキング1位の張怡寧は故障のため、北京市の国家チーム訓練所に残って調整を続けるという報道が昨日になって流れた。重要な大会とはいえ、五輪前に無理は禁物ということだろう。また、河北省のツインエース牛剣鋒・白楊もそれぞれフランス・クロアチアの国内リーグに参戦するため大会を欠場する。

Photo上:昨年の大会で神がかり的な逆転劇を演じた馬琳
Photo下:長身からシャープなドライブ速攻を展開する彭陸洋