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中国リポート

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 80年代の卓球界のスーパースター、右ペン表ソフトの華麗な速攻プレーで一世を風靡した江加良(ジァン・ジァリアン)。指導者の道には進まず、実業家からテレビの解説者まで、マルチな活躍を見せている。自宅が空き巣の被害にあい、損害賠償を求めてマンションの管理会社と裁判で争うなど[中国リポート07/10/20 江加良夫妻、裁判で徹底抗戦!]、マスコミにも何かと登場する機会が多い。

 その江加良が福建省・厦門(アモイ)の凱歌ゴルフ場で開催された「民生銀行杯」の有名人ゴルフ慈善大会に出場。体育明星隊(スポーツスター・チーム)の一員として見事なプレーを披露し、観客の歓声を浴びた。
 平均して週に2回はラウンドを回るという江加良。同時期に世界で活躍し、現在は巨大スポーツブランドの社長である李寧もゴルフ仲間なのだとか。
「今はラケットを握ることはほとんどないよ。メインはゴルフになってしまったね。ゴルフを通じてたくさんの人と知り合えるし、緑にあふれたコース、太陽の光ときれいな空気、とても良い気分になれるね(江加良/コメント出典:厦門網)」。
 ラケットをドライバー、そしてパターに握り変えた元チャンピオン。慈善大会でのスコアは「85」。シングルまであと一歩、なかなかの腕前だが、彼の速攻プレーにあこがれたファンは複雑な心境かもしれない。

 ちなみにゴルフ(中国語では高尓夫球)は中国では「ブルジョワジー(資産階級)」のスポーツとして長く禁止されていた。合法化(!)され、中国ゴルフ協会が設立されたのは1985年のこと。なぜかこの時、同時にボーリング(中国語では保齢球)も合法化されている。

Photo上:中国リポートではおなじみの江加良
Photo下:卓球界のゴルフ好きと言えばこの人、ワルドナー。江加良に敗れた87年世界選手権決勝をゴルフ対決で再現すれば、かなりのギャラリーを集めそうだ