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中国リポート

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 国境を越えた中韓の卓球カップルとして話題になった金承煥(28)と郭芳芳(27)が、ソウル地方裁判所に協議離婚を申し立て、約4年半の結婚生活にピリオドを打つことが明らかになった。

 郭芳芳はもともと中国・江蘇省の出身。中国から98年に中国香港に移籍し、昨年1月には韓国国籍を取得。三つの卓球協会を渡り歩いてきた珍しい選手だ。右ペンホルダー表ソフト速攻型で、ハイトスサービスからキレのある前陣速攻を展開する。昨年11月のアジア競技大会では、韓国女子の団体メンバーとして銅メダル獲得に貢献した。
 旦那さんだった金承煥を知っている人は相当な選手マニアだろう。韓国伝統の右ペンホルダードライブ型で、94年に上越市で行われたアジアジュニア選手権で呉尚垠とともに韓国男子優勝の原動力となり、将来を嘱望された選手だ。しかし、その後は目立った成績を残すことはなく、現在では実業団チームのコーチを務めている。

 郭芳芳と金承煥は、郭芳芳が中国香港代表として出場した2000年7月のベトナムオープンで出会い、お互いにひと目惚れ。「国際電話の通話料が大変」なほど、言葉と国境の壁を越えて愛を育み、2003年4月に盛大な結婚式を挙げた。2004年には韓国総合選手権の混合ダブルスで優勝し、結婚生活は順調かと思われたが、「文化の相違」と「経済的問題」により、今年初めから別居状態だったという。

 郭芳芳は今後も韓国女子チームの一員として、来年1月の韓国総合選手権と、世界選手権広州大会の選抜リーグ戦に挑むことになる。また、[中国リポート2007/11/04 韓国女子チームにも中国選手の波か]でもお伝えしたが、先ごろ韓国国籍を取得した唐娜(05全中国運動会複2位)も韓国女子チームに招集されている。

Photo:06年アジア競技大会での郭芳芳。韓国と中国の卓球選手同士の結婚では、88年ソウル五輪男子複銅メダルの安宰亨(韓国)と、ソウル五輪女子単銅メダル・複銀メダルの焦志敏(中国)というビッグカップルがいる