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中国リポート

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 中国国内で発行されている(紙媒体の)卓球雑誌は一誌しかない。国営のスポーツ雑誌社「中国体育報業総社」が発行する中国卓球協会の機関誌『ピンパン世界』だ。グラフィックには様々な工夫が凝らされており、中国のトップ選手たちが予想外のコスプレで登場することも少なくない。眺めるだけでも十分楽しめるし、他国のメディアにはなかなか素顔を見せないと言われる中国選手たちの、意外な一面を垣間見ることができる

 左Photo上が『ピンパン世界』の2007年12月号。 通巻182号だというから、最新号で通巻129号の『卓球王国』より少し先輩になる。特集は中国リポートでもお伝えした第6回城市運動会で、あっと驚くオールカラー。さらに試合結果や若手へのインタビューなどを掲載する副刊、ポスターまで付いてくる。
 来年からは副刊を組み込んで、一挙に16ページも増量するそうだ。価格も1冊8元から10元(日本円で約160 円)に値上がりする。北京五輪を控えて、スポーツ雑誌の業界も活気づいているのだ。

 そして今年9月、『ピンパン世界』編集部の精鋭たちが来日、9月30日に行われた「第2回草の根版日中交歓卓球大会」に参戦した。この試合の際に「編集部の皆さんを中国リポートで紹介してもOK?」と聞いたところ、心良くOKしてくれた。ずいぶん遅くなってしまったが、詳しいプロフィールが届いたらまた改めて掲載 することにして、年の終わりに「海の向こうの同胞たち」をご紹介しよう。

 『ピンパン世界』の編集主幹、つまり編集部のトップにいるのは、中国卓球協会の徐寅生会長。自ら編集部を訪れ、原稿のチェックをすることもあるそうだ。同じく名誉職の編集委員には蔡振華、劉風岩、姚振緒、張燮 林、陸元盛(敬称略)など、中国卓球協会の重鎮が顔を揃える。
 実際に編集に携わっているのは、約10名のスタッフと、契約している国内外の特約記者だ。その中で今年9月に来日したのは、編集部主任(編集長)の夏娃女史、用具ページや広告の折衝を担当する李克非さん、インタビューページなどを担当する宋斐さん、そして技術ページ担当の李晋(リ・ジン)さんの4名。編集部の精鋭たちの紹介は、、後編に譲ります。

Photo上:『ピンパン世界』2007年12月号の表紙。送料と消費税で高くなりますが、日本でも東方書店のネット版から定期購読の申し込み(年間のみ)が可能
Photo下:9月30日に多摩市総合体育館で行われた「草の根版日中交歓卓球大会」の様子。『ピンパン世界』の駐日特約記者である偉関絹子さんも運営スタッフとして活躍