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中国リポート

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  大家、新年好~(皆さん、明けましておめでとうございます)!

 今月は年明け早々、15日から全日本卓球選手権大会が東京体育館でスタート。優勝を狙う強豪選手たちは、正月返上で調整に入っているだろう。しかし、海の向こうでは、日本の、いや世界中のどの卓球選手よりもシビアな新年を迎えた選手たちがいる。一昨日の1月1日に6日間の軍事訓練を終了した中国国家卓球チームだ。

 12月28日には気温が下がり、2cmの積雪がある中、雪中の野外訓練も行われた今回の軍事訓練。86人の国家チームの選手たちは当然軍服を着用。毎朝6時半に起床し、8時から11時半までは行進などの訓練、14時から18時までは思想教育(!)、そして夜はさらに軍事教育や活動報告など、なんともハードなスケジュールをこなした。2人1部屋で携帯やパソコンなどはもってのほか、部屋の電話やテレビも撤去。2軍チームの若い選手たちにとって、何とも憂鬱な6日間になったであろうことは想像に難くない。

 なかでも極めつけは王皓とハオ帥。12月31日の23時半から1月1日の0時半まで、ふたりは歩哨(ほしょう/見張り)として「年越しパトロール」の任務に就いていた。本人は「とても興奮した」そうだが、軍服姿で見張りをしながら年を越す世界ランキング1位…、ちょっと想像を絶する光景だ。

 1月7日からは35日間の集合訓練が広東省でスタートする国家チーム。2月24日に開幕する世界選手権団体戦広州大会は、世界選手権とはいえ、位置付けとしては北京五輪団体戦の前哨戦となる大会。もちろん失敗は許されない。

Photo:王皓、軍人という本来の職業からすれば、パトロールで年を越してもおかしくないが…