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中国リポート

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 中国が中央部・南部を中心に「50年に1度」という大雪に見舞われている。今年は2月6日が旧暦の大みそか「除夕」、そして7日が旧暦の正月「春節」で、中国全土でこれから何億人という単位の大帰省ラッシュが始まるのだが、交通網が各地で寸断されているようだ。世界選手権が行われる広州市でも、広州と北京を繋ぐ京広線のダイヤが大幅に乱れ、広州駅で足止めされている帰省客が30万人にのぼるというから驚く。

 一方、北京の街は好天に恵まれている。その北京に先月、アジア・オセアニア地域を統括するITTF(国際卓球連盟)のオフィスが上海から引っ越してきた。卓球競技の会場となる北京大学体育館のすぐ隣のビルだ。
 移転の理由は北京市に本拠を置く中国卓球協会、そして主要なスポンサーのひとつであるフォルクスワーゲンとより緊密な協力体制を築くこと。また、ITTFが北京大学で「ITTFトレーニングアカデミー」を行う予定であることも、理由のひとつだそうだ。このトレーニングアカデミーは、ITTFによる国際的なジュニア育成プログラム。中国卓球協会の協力によって、主に南北アメリカやアフリカの有望な若手選手を育成することで、アジアとヨーロッパだけでなく、世界規模での卓球の発展を目的としている。

 オフィス・ディレクターのスティーブ・デイントン氏はオーストラリア出身のナイスガイで、中国の大学で学んだ流暢な中国語を操る(左写真・黒い服の男性)。左写真は昨年のフォルクスワーゲンオープン荻村杯の時のもので、ちょっとコワモテに写っているが、笑顔が優しい。いきなりペラペラと中国語を話しはじめたので、本部の前で試合を待っていた張怡寧や王楠がビックリした、というエピソードも。
 ちなみに写真右のばっちりカメラ目線の男性は、ITTFプロツアーのコンペティション・マネージャーであるディディエ氏。現役時代はカットマンとして活躍したそうだ。