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中国リポート

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 2月2日、広東省中山市の中山体育館で国家女子卓球チームが部内対抗戦の第2ラウンドを開催した。今回の対抗戦では、北京オリンピックと同じ4単1複の試合方式が採用された。
 国家紅隊のメンバーは、前回と同じ王楠・張怡寧・郭炎。一方、国家藍隊は郭躍・李暁霞に加え、右肩の故障から復帰した劉詩ブンが加わった。試合の結果は以下のとおり。

[国家紅隊 3-2 国家藍隊]
 張怡寧 -7、-11、8、7、-9 李暁霞○
○郭炎 10、11、-9、12 劉詩ブン
 王楠/張怡寧 -10、8、-10、-8 郭躍/李暁霞○
○王楠 4、7、4 劉詩ブン
○郭炎 -6、8、6、-9、9 郭躍

 両チームとも3番手の郭炎、劉詩ブンをシングルスで2点起用したのは、ダブルスペアの仕上がりを見るためだろう。
 部内対抗戦の第1ラウンドでシングルス2連敗を喫した張怡寧は、この試合でも2連敗。単複とも積極的な攻撃が見られず、ブロックと緩急の変化だけではしのぎ切れなかったようだ。彼女ほどの選手でも、「心・技・体」がひとつでも欠けてしまうと、熾烈なチーム内での戦いを勝ち抜くことはできない。ダブルスの王楠/張怡寧ペアも、最近では若い郭躍/李暁霞ペアにやや分が悪い。

 トップとダブルスを奪い、藍隊が優位に試合を進めたこの一戦。しかし、紅隊は郭炎が奮起。2-2ラストで迎えた郭躍戦では、落ち着いて両ハンドドライブで攻める郭炎に対し、郭躍がやや攻めを急ぎ、郭炎がゲームカウント2-1とリード。第4ゲーム郭炎3-0のリードで、郭躍のベンチに入った孔令輝コーチがタイムアウト。ここから郭躍が逆転し、勝負は最終ゲームへ。
 最終ゲームもカウントの離れないシーソーゲーム。8-8で郭炎ベンチの施之皓コーチがタイムアウト。カウントが並んだ場面でのタイムアウトは珍しいが、勝負の大詰めで何か秘策を授けたか。郭炎が11-9で激戦に終止符を打った。郭炎、意地の2連勝だ。

 今日2月6日は、旧暦の大みそか。国家男女チームは男子チームが集合訓練を行っている広東省深セン市に集合。年越しパーティでは選手による演劇など、さまざまな出し物が催される。明日7日、つまり旧暦の正月(初一/ジューイー)は待望のオフかと思いきや、なんと休みは半日だけ。しかも訓練基地からの外出は厳禁だ…。

Photo:「忘れてもらっちゃ困る」と対抗戦3連勝の郭炎