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中国リポート

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 今年1月から、中・南部を中心に記録的な寒波・大雪に見舞われている中国。1月31日までで、すでに経済損失が537億9000万元(約8000億円)に上っているというから驚く。1998年の長江大洪水の時などもそうだったが、大国だけに自然が猛威を振るうとなるとスケールが違う。電気や水道などがすべてストップし、暗闇と寒さの中で春節(旧暦の正月)を迎えた地域もある。

 広東省での集合訓練が大詰めを迎えている国家卓球チームも、コーチと選手に義援金を募り、女子チーム6万元(約90万円)、男子チーム8万9千元(約133万5千円)が集まった。男子チームの劉国梁監督は「この数字にはまだ満足していない」そうだ。10代の若い選手が多いことを考えると立派な数字かもしれないし、トップ選手たちの稼ぎを考えるとやや少ない気もする。
 国家チームのマネージャーである黄ピャオ氏は「私たちがこのようにすばらしい施設と環境で調整できるのは、すべて社会が与えてくれたから。社会が私たちを育て、養ってくれている。だから我々も社会に恩返しをするべきだ」と述べている。スポーツチームではその他にも、バドミントンや重量挙げの国家チームから義援金の申し出が相次いでいるそうだ。

Photo:劉国梁監督は「たぶん私と同じように、(金額が)物足りないと思っている選手たちもいるだろう」とチクリ