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中国リポート

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 韓国の北京五輪アジア予選・代表選考リーグ。大混戦となった男子に比べ、女子はひとりの選手が圧倒的な強さを見せて全勝通過を決めた。8選手が参加した選考リーグの結果は以下のとおり。

[女子]       ※金キョン娥・朴美英はすでに自動出場枠獲得
1.唐イェソ(7勝0敗)
2.郭芳芳(5勝2敗)
3.文玄晶(5勝2敗)
4.高宋美(3勝4敗)
5.沈煕嵐(3勝4敗)
6.金貞弦(3勝4敗)
7.李恩姫(2勝3敗2棄権)
8.徐孝元(0勝7敗)

 昨年9月に韓国国籍を取得した唐娜が7戦全勝で1位通過。唐娜は帰化後、名前を唐イェ(さんずい+内)序(タン・イェソ)と韓国名に改名したため、今後中国リポートでは唐イェソと表記する。世界ランキング31位の李恩姫は右手首の故障のため成績が振るわず、7戦目だった唐イェソとの試合を棄権。世界ランキングが61位まで落ちている文玄晶も、唐イェソに1-4で敗れた。

 選考リーグで別次元の強さを見せた唐イェソ、コリアンドリームを掴み、アジア大陸予選への切符を獲得した…と言いたいところだが、韓国国内ではこの唐イェソのアジア予選出場を巡って論議が続いているようだ。唐イェソが世界的には無名で、世界ランキングを持っていないせいもあるが、やはり中国からの帰化選手を出場させることに対する批判的な意見が根強い。しかし、選考リーグを全勝で通過したのだから、ここから唐イェソの出場が覆る可能性はまずないだろう。

 今月24日からスタートする世界選手権団体戦・広州大会で、韓国代表としてデビューする唐イェソ。現在の実力は未知数だが、間違いなく世界ランキング30位以内には入ってくるだろう。五輪団体戦では、金キョン娥/朴美英のダブルスで戦う韓国女子。シングルス2点の得点力が課題だったところに強力な新人が現れたのだから、帰化選手であることを問題視しなければ、絶妙のタイミングと言えそうだ。

 北京五輪・アジア大陸予選は3月6~9日まで、香港の石キップ(石+鋏の右側)尾公園体育館(Shek Kip Mei Park Sports Center)で行われる。各グループ3~4名の予選グループののち、第2ステージが行われ、男女各7名の選手が予選通過。その他、西・南東・南・中央アジアからも各1名ずつの五輪代表が選ばれる予定だ。

Photo:帰化してから敵なしの強さを発揮している唐イェソ
Photo:ザグレブ大会でも手首にテーピングをしていた李恩姫。将来のエース候補なのだが…