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中国リポート

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 2月12日、広東省中山市で集合訓練を行っていた国家女子1軍チームが最後の部内対抗戦を行った。
 5シングルスのスウェイスリング方式、4単1複の五輪団体戦方式と、さまざまな試合方式で行われてきた国家女子チームの対抗戦。今回は、1軍チームの主力選手8人が4人ずつに分かれ、ひとり2試合ずつ戦って勝敗を争った。張怡寧・王楠・郭躍・李暁霞の「主力隊」と、郭炎・丁寧・劉詩ブン・饒静文の「種子隊」だ。「種子隊」は通常トーナメントでシード(種子)になっているチームのことだが、この場合は文字通り、「まだタネだが将来性のある選手たち」ということか。主力隊から外れた郭炎は「種子隊」の引率役になってしまったようだ。

 実力的には主力チームが圧倒しているように見えるが、国家女子チームの施之皓監督はあえてノーハンデで試合を行った。4−4になった場合のみ、引き分けなしで主力チームの負けとなる。結果は以下のとおりになった。

[主力隊 5−3 種子隊]
○張怡寧 3−2 饒静文
 李暁霞 1−3 劉詩ブン○
 張怡寧 0−3 郭炎○
○王楠  3−1 郭炎
 郭躍  2−3 丁寧○
○王楠  3−1 饒静文
○郭躍  3−2 劉詩ブン
○李暁霞 3−2 丁寧

 8試合中4試合がフルゲーム、3時間を超える大激戦となったが、主力チームが辛くも勝利を収めた。張怡寧、郭躍、李暁霞がそれぞれ1敗する中で、8選手の中で唯一2戦2勝だったのが王楠。広州大会の団体メンバーにも名を連ねており、現役最後のシーズンとなる2008年、調子は上々のようだ。

 女子チームの中で唯一の既婚者でもある王楠。集合訓練中は2月7日の春節、14日の情人節(バレンタインデー)と、不動産会社を経営する旦那さんの郭斌さんとも離ればなれの生活が続く。2005年10月に入籍してからもう2年以上経っているが、8月の北京五輪終了後、郭斌さんの実家がある山東省威海市で盛大な結婚式を挙げる予定だ。不敗の女王は、五輪の舞台を自らのバージンロードにできるだろうか?

Photo:順調な調整ぶりを披露した王楠
Photo:王楠と旦那さんの郭斌さん。モノクロでゴメンナサイ