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中国リポート

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 昨日4月2日から、中国の重慶市にある重慶市体育館で、超級リーグのひとつ下のリーグである甲(ジァー)Aリーグのファーストステージが行われている。
 男女各16チームが出場する甲Aリーグ。4・6・9月と年に3回行われ、優勝したチームは超級リーグに昇格、2位のチームが超級リーグ9位のチームとの入れ替え戦に回る。逆に下位2チームは甲Bリーグに降格し、11~14位の4チームは甲Bリーグの3~6位のチームとの入れ替え戦に臨む。昇格より降格のほうが枠が広く、超級にも増して激しい戦いが繰り広げられる。

 男女とも甲Aリーグのメンバー表には、歴代の世界ジュニア選手権や、東アジアグランプリホープスの代表メンバーが数多くいる。次代のホープたちの鍛錬の場であり、また言い方は悪いが墓場にも成りうる。希望と焦燥が交錯するリーグなのだ。
 男子の主なメンバーでは、昨年の世界ジュニア代表で「台に2度乗った男」宋時超、閻安がいる。世界ジュニア準優勝の許鋭鋒は国家1軍チームに昇格したため、超級リーグでの出場となるだろう。4番手の張聖伍男は甲Aのひとつ下の甲Bリーグで登録している。残念ながら、許鋭鋒以外の3人が国家チームの主力クラスに成長する可能性はかなり低そうだ。

 その他にも、04年アテネ五輪ベスト16のリン・ジュ(林聚/ドミニカ共和国)、03年世界ジュニア3位のセム・ゼン(鄭長弓/トルコ)といった帰化選手組、日本リーグではグランプリに所属している01年世界混合複3位のルゥ(瞻の右側)健、06年世界ジュニア複優勝のペン表速攻型・姜海洋らが名を連ねている。甲Aリーグといえども相当ハイレベルなことは間違いない。
 ベンチに入る指導者の中では、福建力恒錦綸科技に福建省チーム総監督の郭躍華と、元全日本学生2位の黄若東(大阪経済法科大卒)。北京銅牛には93年世界複2位で、日本リーグのサンリツでもプレーした張雷がいる。小さなところでは、河北省チームの劉志強監督が、国家チームを引退した牛剣鋒と今年結婚の予定…。

Photo上:湖南広電金鷹の2番手として登録された宋時超
Photo下:すでに08年北京五輪代表が決まっているリン・ジュ。フォアに攻撃力があり、先輩の劉松(アルゼンチン)や陳衛星(オーストリア)に近いスタイルだ