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中国リポート

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 4月2日、甲Aリーグのファーストステージが行われている重慶市体育館に、93年世界選手権女子シングルス優勝の玄静和(ヒュン・ジュンハ/韓国)が訪れた。昨年12月に韓国女子チーム監督を電撃辞任し、周囲を驚かせた玄静和。甲Aリーグに所属する重慶康徳集団に招待され、重慶康徳に所属する教え子の郭芳芳(韓国女子チーム)のプレーを視察に来たのだ。

 甲Aリーグ女子では、この郭芳芳が所属する重慶康徳が戦力的に他を圧倒している。昨季の超級リーグで9位となり、入れ替え戦で山西省チームに敗れてまさかの降格となった重慶康徳。エースだった李楠は抜けたが、日本リーグでは日本生命に所属する李佳、05年全中国運動会ベスト8の麦楽楽、03年世界ジュニア優勝の李茜に郭芳芳という豪華メンバー。平均年齢はやや高いが、それぞれが実力を発揮すれば優勝は固い。

 対抗馬としてはまず北京拍里奥(PALIO)。ドイツ・ブンデスリーガのクロッパッハでもプレーするカット主戦型の朱虹をエースに、05年世界ジュニア代表組の彭雪と曹麗思がいる。イタリア・カステルゴフレットに所属しているチィ(示+おおざと)蓉、ジュニア代表の経験がある戴寧陽を擁する華東理工上海中学も優勝候補だ。深セン(土+川)柳絮飛は、中国香港代表の柳絮飛がスポンサー社長兼監督兼エースというワン・ウーマンチーム。「超級リーグで優勝を狙えるチームを」という夢への第一歩だが、柳絮飛には帖雅娜と林菱の直接出場枠剥奪で急遽中国香港代表の座が回ってきたため、北京五輪までは後進の育成に力を注ぐ余裕はないだろう。

  その他のトピックスとしては、先日お伝えしたように上海女子チームが「上海双銭集団」として参戦しているが、戦力的には降格を免れるのが精一杯か。4単1複のABC-XYZ方式で行われる甲Aリーグ、ファーストステージは4月6日まで行われ、セカンドステージは6月4~8日まで貴州省遵義市で開催される予定だ。

Photo上:多くのマスコミの取材を受けた玄静和。写真は07年荻村杯より
Photo下:李佳、昨年の日本リーグ前期でのプレー。日本リーグ同様、チームを優勝へと導けるか