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中国リポート

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 先週、帖雅娜らの出場問題に揺れた香港で2008全香港ジュニア選手権が開催された。女子15-17歳のクラスで優勝したのは16歳の管夢圓(香港U-21ランク6位)。87年世界選手権女子シングルス3位の管建華(※1)の娘さんだ。プレースタイルはカット主戦型のお母さんとは違ってシェーク攻撃型。準決勝で優勝候補の呉頴嵐(香港U-21ランク2位)との一戦を3-1で乗り切り、決勝では載欣琳(香港U-21ランク3位)を3-0で一蹴するなど、格上の選手たちを連破して優勝を飾った。また、男子の15-17歳のクラスでは、14歳ながらひとつ上のクラスに参戦した趙頌煕が優勝した。

 本土出身の選手がチームの主力で、地元出身の選手がなかなか育ってこない香港。04年アテネ五輪での李静/高礼澤の銀メダル獲得などで、Doスポーツとしての人気は高いのだが、やはり子どもには学歴を求める親が多く、長時間の練習は敬遠されてしまうようだ。現在のところ、純正・香港選手のホープは3月のアジアカップにも参加した女子の于國詩。本格的な強化練習をはじめたのは19歳からだが、現在世界ランキング133位とランキングを急上昇させている。

 ※1=管建華 グァン・ジェンホア ……1962年生まれ、山西省出身。右シェークカット主戦型。74年に山西省チームに入り、のちに荘則棟のコーチを受けて急成長。87年世界選手権女子シングルス準決勝で何智麗(小山ちれ)と対戦し、チーム首脳陣は管建華の勝利を指示したが、試合は何智麗が勝利した。81年世界選手権優勝の童玲(中国)以降、女子シングルスのタイトルに最も近づいたカット主戦型。

Photo:残念ながら娘さんの写真はありませんが…、87年世界選手権での管建華のプレー