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中国リポート

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 4月16日、さまざまなスポーツの訓練基地が並ぶ山東省秦皇島市で、北京五輪を記念して製作される映画『国球女孩(グオチュウニュウハイ)』がクランクインを迎えた。『国球女孩』は直訳すると『卓球少女』。実にストレートなタイトルだ。

 この映画は行政機関である国家広電総局と国家体育総局、制作会社である北京伝奇時光文化伝媒有限公司による協同製作。○○周年などを記念して作られる「献礼片」と言われるアニバーサリーフィルムだ。

 公表されている大まかなストーリーは、それぞれ違う場所で生まれた三人の卓球を愛する少女が、さまざまな困難やライバルに立ち向かいながら国家チームに入り、チームメイトとして、そして親友として祖国のために戦いながら、相次いで「大満貫」を達成するというもの(大満貫=五輪・世界選手権・ワールドカップのタイトルを獲得すること)。「大満貫」を達成したのはこれまでに劉国梁、王楠など数えるほどしかいないのだが、3人も立て続けに達成してよいものか…。タイトルもストレートならば、ストーリーもまたサクセスストーリーの王道だ。

 卓球少女3人のうちのひとりには、清楚なルックスで映画などで売り出し中の19歳・張檬。彼女の恋のお相手には183cmでスタイル抜群の周一圍。そしてなんと国家チームのチームメイト・王暁楠(!)役として、国家チームの現役選手も出演するとのこと。タイトルに「国球」の名を冠するからにはと、ヒロインの張檬らはすでに卓球の猛特訓中だ。『国球女孩』は7月公開。五輪ムードが最高潮に達している時期とあって、意外に人気を集めるかもしれない。

Photo:「王暁楠」とは何ともニヤリとさせられるネーミング。まさか五輪代表のこの人の出演はないだろうが…