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中国リポート

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 5月11~12日に行われた、2008超級リーグ摘牌大会(ドラフト会議)。今シーズンと昨シーズンの2年間の保有権を巡って、入札は時に熱くヒートアップし、時に意外なほど静かな決着を見た。まず男子選手で、決定した所属先は以下のとおり。

[特級選手]
王励勤(浙江競技倶楽部) →[158万元]→  上海冠生園
王皓(八一工商銀行)   →[146万元]→  八一工商銀行
馬琳(寧波北侖海天)   →[146万元]→  杭州尼瑞
陳杞(江蘇江南電纜)   →[145万元]→  江蘇江南電纜
馬龍(四川全興)     →[143万元]→  厦門万杰隆
[一級選手]
ハオ帥(浙商銀行)    →[423万元]→  四川全興
李平(浙商銀行)     →[420万元]→  海寧皮革城鵬翔
張超(江蘇華都琥珀)   →[45万元] →  杭州尼瑞
侯英超(江蘇華都琥珀)  →[40万元] →  海寧皮革城鵬翔
※二級選手
楊暁夫 →[2万元]→八一工商銀行
柳洋  →[2万元]→山東魯能
魏炎涛 →[2万元]→杭州尼瑞

 耳慣れないクラブ名がいくつかあるが、これから10月の開幕までにまたクラブ名の変更や本拠地の移動などがいくつもありそう。ちなみに馬琳を落札した杭州尼瑞は元・浙商銀行。現時点では、上記のようなクラブが今シーズンを戦う予定だと考えていただきたい。

 まずは特級選手である王皓、馬琳、王励勤、陳杞、馬龍の5人の入札が行われたこの摘牌大会。最低入札額は140万元。トップに登場した王皓は、146万元で八一工商銀行に残留。八一解放軍の軍人である王皓はもとから残留が決定的で、6万元の上乗せは形式的なものだ。王励勤の上海冠生園、陳杞の江蘇江南電纜はともに出身の市・省のクラブで、他の2つのクラブが競合してこなかったのだろう。
 現在、広東省に所属する馬琳、北京市に所属する馬龍は母体が超級リーグに参戦していないが、こちらも入札額が釣り上がることはなく、あっさりと入札決定。事前の申し合わせがあったとしか考えられず、特級選手たちの入札は極めて低空飛行となった。

 しかし、次の一級選手(国際大会代表クラス)の入札は熱かった。意外にも、全体を通じて最高落札額を記録したのはハオ帥。40万元からスタートしたハオ帥の入札額は、彼が希望した四川全興、海寧皮革城鵬翔、山東魯能の3つのクラブが84回の入札を重ねて423万元(日本円で約6286万円)までつり上がった。
 入札額で僅差で2番目となった李平も含め、意外なふたりが高額で落札されたことは、中国でもひとつのサプライズとして報道されたが、これは決してサプライズではない。一級選手の入札で激しい争奪戦を繰り広げたクラブは、いずれも特級選手を獲得できなかったクラブばかり。一級選手の中で最も実績のあるハオ帥に人気が集まるのは当然だろう。2008中国卓球超級クラブリーグは、10月4日から11月8日まで、第1ステージの全9節が行われる。

 中国リポート、「速攻宣言」を出したにも関わらず、アップが遅くなり誠に申し訳ありません…。

Photo上:摘牌会議でモテモテのハオ帥。最近は国際代表からも外されているが…
Photo下:2番目にモテモテの李平。国家チームの仮想・ヨーロッパ選手として、豪快な両ハンドドライブを操る異質の存在だ