スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート
 先日お伝えした2008超級リーグ摘牌大会(ドラフト会議)、男子に続いて女子の主な移籍先と入札額はこちら。

[特級選手]
郭躍(遼寧鞍鋼)      →[420万元]→ 遼寧鞍鋼
郭炎(北京首創)      →[148万元]→ 上海華理・山西大河煤電
李暁霞(山東魯能)     →[146万元]→ 山東魯能
[一級選手]
姚彦(北大方正)      →[61万元]→ 江蘇中超電纜
李楠(重慶康徳遠景)    →[46万元]→ 山東魯能
范瑛(江蘇麗華快餐)    →[45万元]→ 江蘇中超電纜
陳晴(江蘇麗華快餐)    →[45万元]→ 北大方正
饒静文(上海電信華東理工) →[45万元]→ 上海華理・山西大河煤電
[二級選手]
馮亜蘭 →[3万元]→ 大同雲岡・雁北賓館
劉純  →[2万元]→ 北大方正

 女子の最高額は郭躍の420万元(日本円で約6203万円)。男子の王皓や陳杞と同じく、本来の所属母体(遼寧省)のチームへ残留したにも関わらず、遼寧鞍鋼・河北金能・江蘇中超電纜の三つ巴の入札合戦が展開。昨年の女子の最高額だった李楠の155万元を大きく上回り、女子の史上最高額となった。遼寧鞍鋼としては、王楠は北京五輪後の引退が確実視されているため、郭躍を手放すわけにはいかなかったのだ。

 郭躍の2年分の保有権である420万元のうち、20%の84万元(約1240万円)が郭躍、30%の126万元(約1861万円)が遼寧鞍鋼に支払われ、残り50%は超級リーグの賞金に充てられる。しかし、遼寧鞍鋼とすれば、30%は戻ってくるものの420万元の支出は大きい。2006年の摘牌大会で馬琳を501万元で落札した陜西銀河が、そのシーズンのチャンピオンチームに輝きながら超級リーグを脱退してしまったように、この金額が重くのしかかってくるかもしれない。スポンサーである鞍鋼股フェン有限公司は、業績を大きく伸ばしている巨大鉄鋼グループだが、いつまでもスポンサーでいてくれる保証はない。

 また、特級選手では郭炎が北京首創から上海華理・山西大河煤電に移籍。郭炎の所属先である北京首創には張怡寧と郭炎のふたりの特級選手がおり、どちらかをドラフトにかけなければならないため、クラブは郭炎を選択したのだ。2006・2007のシーズンを2連覇している北京首創だが、郭炎、そして得点源だった郭炎と丁寧のダブルスが抜けた穴をどうやって埋めるのか。
 そして郭炎はこの移籍を皮切りに、李楠(99年世界選手権3位)のように毎シーズン所属先が変わる「さすらいの助っ人プレーヤー」路線を進むことになるかもしれない。それは彼女が一線級の中国代表から外されていくのと歩みを同じくするだろう。

Photo上:遼寧鞍鋼に残留した郭躍。なかなかチームを優勝に導くことができないでいるが、今シーズンはどうか
Photo下:ついに古巣・北京首創から移籍する郭炎