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中国リポート

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 やはり中国が上位を独占したフォルクスワーゲンオープン・荻村杯2008。たくさんの写真の中から、3枚の写真をチョイス。

 左写真の一番上は男子シングルスで優勝した馬琳。「チョッ!」「ザッ!」「ジョリッ!」「カメンッ!」と普段は気合いを表に出すタイプだが。今大会では静かに闘志を燃やしていた印象。勝利を意識して受け身に回りそうな場面でも、足を使ってしっかり打ち抜いた。同じ五輪代表の王励勤・王皓を連破しての優勝がひとつの自信となるか。初参戦した98年のジャパンオープン以来、11年目(出場していない年もある)で悲願の初優勝。

 左写真中は、優勝会見でのちょっとキュートな張怡寧。今大会で見せた強さは圧巻で、対戦相手の強打をことごとく前陣での両ハンドカウンターで弾き返した。女子シングルス決勝では、第6ゲーム19-21で落として流れを失いかけながら、最終ゲーム中盤では緩急をつけたフォアドライブでミスを誘う、老練な戦いぶりを見せた。万全の五輪女王、怖いのは故障だけだろう。

 一番下の写真はメガネの陳杞くん。プライベートや移動中では、メガネをかけていることが多い陳杞、どうやらダテではないようだ。意外に秀才タイプに見えるが、試合本番では詰めの甘さと集中力のムラで、先輩たちにはまだ及ばない。ドライブの威力と切れ味は申し分ないが、もう少し知的な部分を見せてほしい気もする。

 それにしても今回の荻村杯も中国系選手が多かった。試合中盤から、まるで「大同窓会」のようだった…。