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中国リポート

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 6月14日、河南省焦作市で行われていた「2008“雲台山杯”U-17中国オールスター卓球マッチ」が閉幕。この大会は2000年に開始され、翌01年から焦作市で開催されている。河南省北部にある焦作市は、山水画のような絶景が楽しめる雲台山世界地質公園があり、年間1,000万人近い観光客が訪れる景勝地だ。

 中国全土から、好成績を収めている有望な若手選手・男女8名を選出して行われるU-17中国オールスター。男子U-17決勝は、山東魯能のチームメイトである方博(右シェークドライブ型)と宋鴻遠(左シェークドライブ型)の対戦。準決勝で閻安(北京市)をゲームオールデュースの激戦で破り、勢いに乗る方博が4-0のストレートで優勝を決めた。現在16歳の方博は国家男子2軍チームのメンバーで、4月18日に行われた国家女子1軍vs.国家男子2軍のエキシビションマッチでは郭躍と王楠を連破している。(中国リポート2008/4/21[王楠、郭躍ら男子2軍チームに完敗!]参照)。「方博の最大の弱点はフットワーク。体重がありすぎるから、いかに早く動けるかが今後の課題になるだろう」と国家男子2軍チームの李吃総監督が評したが、これから体を絞り、大人の卓球に入っていけるか。

 女子U-17は陳夢(山東魯能)と趙岩(江蘇省)の右シェークドライブ対決。07年アジアジュニア選手権カデット優勝の陳夢が優勝した。決勝を戦ったふたりはともにまだ14歳というから驚きだ。男女シングルスを所属選手が制した山東魯能は、中国トップクラスのクラブとして、その選手育成力を改めて見せつけた。

 ちなみに今回のU-17中国オールスターに出場した男女8選手のうち、男女とも7名がシェーク。ペンドライブ型が男女ひとりずついるが、中国の若手もやはりシェークが主流になっているようだ。男子で左シェークドライブ型が4人いるのも特徴的で、右シェークドライブ型は優勝した方博しかいない。また、女子は167cmの趙岩と劉斐を筆頭に、平均身長163cmと堂々たる体躯の選手が揃う。平均身長169cmとこの年代にしてもやや小粒な男子とは対象的で、「女子卓球の男性化」を進めるため、体格面も考慮されているようだ。

Photo:前回と同じ写真でスミマセン。男子U-17優勝の方博くんです