スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート
 今月4~8日まで、貴州省遵義市で中国卓球クラブリーグ・甲Aリーグ(超級のひとつ下のリーグ)の第2ステージが行われた。少し古いニュースで恐縮だが、その結果を男女別にお伝えしよう。
※[中国リポート08/04/03-メンバーに注目! 甲Aリーグ男子編]参照
 参戦する16チームでトーナメント戦を2回行い、総合得点で順位を決定した甲Aリーグ第2ステージ。まず男子の1stトーナメント、2ndトーナメント決勝の結果は以下のとおりだ。

■男子第2ステージ・1stトーナメント決勝
[河南?河金都大酒店 3-2 山東魯能紅隊]
○胡彬 5、-6、10、-8、7 陳浩
 ジャン健 -8、9、-9、2、-5 朱舟○
○ジャン健/周雨 9、5、8 李良夫/陳浩
○周雨 7、-7、-4、4、11 朱舟
※ジャン健のジャンは瞻の右側

■男子第2ステージ・2ndトーナメント決勝
[湖南広電金鷹 3-1 山東魯能紅隊]
 金革鋒 -7、5、-7、-7 陳浩○
○趙暢 -8、5、5、9 朱舟
○金革鋒/劉吉康 4、12、-20、7 李良夫/陳浩
○趙陽 6、9、4 陳浩

 …載せて良いのかと思うくらいマイナーな選手ばかりだ。日本である程度知名度があるのは、日本リーグではグランプリ大阪に所属しているジャン健ぐらいだろう。2回のトーナメントでいずれも決勝に進出した山東魯能紅隊は、超級リーグに所属する山東魯能の2軍チーム。昨年10月の城市運動会(U-21の全国大会)で、エースの朱舟はシングルス3位、2番手の陳浩は李暁霞と組んで混合ダブルス準優勝という成績を残している。

 この機会に、山東魯能というチームを少し紹介しよう。山東省の省都・済南市に本拠地を置く山東魯能は、巨大電力会社である山東魯能電力集団がスポンサーとしてバックアップする、中国有数の名門クラブだ。山東魯能電力集団はサッカーの超級リーグにも山東魯能泰山という強豪チームを抱えている。サッカークラブが1983年創立と25年の伝統を誇るのに対し、卓球クラブの創立は2000年と比較的新しいが、クラブ設立と同時に小中一貫の寄宿制学校「山東魯能卓球学校」を設立、現在では世界中から若手選手が留学してくる。卓球学校の総監督は中国男子チームコーチとして孔令輝、劉国梁らを育てた任国強。長く国家女子チームのコーチを務め、喬紅や王楠の担当コーチだった曾伝強もクラブの名誉顧問に名を連ねる。

 超級リーグではこれまで男子チームが2002年、女子チームが2005年に優勝。男子チームのエースは昨年の全中国選手権3位の張継科。女子チームには07年ITTFプロツアー・グランドファイナル優勝の李暁霞というスーパーエースがおり、07年世界選手権ベスト8の彭陸洋も伸び盛り。今回の甲A男子リーグ6位の黄隊(3軍)には、先日のU-17オールスター優勝の方博、準優勝の宋鴻遠がいる。女子チームは今シーズンの超級リーグでも有力な優勝候補だろう。

Photo:山東魯能男子チームのエース・張継科。まだメンタル面が頼りないが、バックハンドの強さが光る