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中国リポート

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 7月6日、河北省・石家庄市の繁華街にある白楼賓館で、一組のカップルが結婚式を挙げた。新郎は河北省卓球チームの総監督である劉志強、新婦は同じ河北省の出身で、先日国家女子チームを引退した牛剣鋒だ。

 ともに国家チームにいた時代から、8年越しの恋を実らせたふたり。しかし、04年アテネ五輪複銅メダリスト、03年ITTFプロツアー・グランドファイナル優勝の牛剣鋒に対し、劉志強は国家女子チームの「男幇女(ナンバンニュウ)」、つまり男子トレーナーだった。河北省には国家女子チームがよく集合訓練を行う正定卓球訓練基地があるせいか、河北省男子チームの選手は、国家女子チームのトレーナーに指名されることが多いのだ。こんな言い方は劉志強に失礼だろうが、いわばお姫様と従者の恋か。結婚式でも、やはり人々の注目を集めたのは牛剣鋒だったようだ。

 元国家女子チーム監督の陸元盛や、牛剣鋒の担当コーチだった喬暁衛も式に出席。「卓球によって結ばれたふたりだが、牛剣鋒の成功は、その半分が劉志強の支えのおかげだ」とは陸元盛の祝辞。七夕には一日早い牽牛と織女(牛は新婦のほうだが…)の結婚式は、盛大なうちにその幕を閉じた。牛剣鋒は果たして、どのような第二の人生を歩むのだろうか。
 ちなみに中国は結婚しても夫婦別姓、子どもだけ父方の姓を名乗るのが一般的なので、牛さんは牛さんのままです。

Photo:祝・結婚の牛剣鋒。この選手もフリーハンドが独特でした