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中国リポート

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 7月11日、中国男子チームは集合訓練を行っている福建省厦門市の福隆体育センターでオリンピックを想定したエキシビションマッチを行った。片や、王励勤・王皓・馬琳の五輪代表チーム。片や、陳杞・馬龍・張超の若手代表チーム。いわば「現在」vs.「未来」の対戦となった。試合結果は以下のとおり。

五輪代表チーム 3-1 若手代表チーム
○王励勤 10、-4、8、-9、3 陳杞
 馬琳 -7、-7、-5 馬龍○
○馬琳/王皓 7、7、11 陳杞/張超
○王皓 5、7、6 馬龍
 王励勤 - 張超

 五輪代表チームは一番のポイントとなるダブルスに馬琳/王皓を起用。対する若手代表チームは、エースの馬龍を2点起用するためか、ダブルスに陳杞/張超のペアを起用した。
 第1試合は今シーズン長く不調が伝えられる王励勤と、豪腕サウスポーの陳杞が激突。陳杞は第2・4ゲームを自慢の強打で奪ったが、最終ゲームは王励勤が5-0とスタートダッシュをかけて勝利を収めた。
 続く第2試合。馬龍は馬琳のバックサイドにボールを集めてプレッシャーをかけ、馬琳にゲームの主導権を渡さない。第1・2ゲームとも序盤は競り合い、あるいは馬琳がリードを奪うが、次第に馬龍の攻撃力が馬琳を圧倒。第3ゲーム、馬龍3-0のリードで馬琳がたまらずタイムアウトを取るが、この後も馬琳にミスが連続し、馬龍が3-0のストレートで馬琳を下した。

 第3試合のダブルスは王皓/馬琳のペンドラコンビが、ダブルスの名手・陳杞と張超のダブルスをコンビネーションの良さで上回る。張超は王皓や陳杞、ハオ帥と同世代で、彼らとともに「六小龍」と称されたホープだったが、やはり他の3人に比べるとやや力不足か。最後も張超のドライブが台をオーバーして五輪代表チームが勝利に王手をかける。
 第4試合は王皓vs.馬龍。王皓の方が圧倒的に分が良いとはいえ、今年6月の ITTFプロツアー・フォルクスワーゲンオープン韓国大会では、馬龍が4-1で王皓を下して優勝している。しかし、この試合は馬龍にとって全くのノーチャンス。王皓の裏面ドライブとパワードライブに圧倒され、第1ゲームは9-3、第3ゲームは7-3と中盤で離されてストレート負け。五輪でのリベンジに燃える王皓が馬龍を圧倒した。

 いよいよ最終段階に入ってきた集合訓練。北京五輪まで、あと23日だ。

Photo上:パワフル馬龍、馬琳をノックアウト
Photo下:完敗を喫した馬琳。ダブルスでのストレート勝ちでギリギリ及第点か