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中国リポート

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Lesson.4 超級リーグの対戦方式を知ろう

 中国超級リーグは、男女とも4単1複で行われる。
 今年、2007中国超級リーグの男子開幕戦のひと試合を例にとってみると‥

[海寧皮革城鵬翔 3-2 江蘇江南電纜]
 王励勤 -7、-7、-9 陳杞○
○陳剣 12、9、-9、6 單明杰
 陳剣/沙陳武 10、-4、-7、-9 單明杰/林晨○
○沙陳武 7、8、-8、9 陳杞
○王励勤 3、6、-10、5 林晨

 1~3番手の選手でオーダーを組み、エースの選手(上の試合では王励勤と陳杞)がシングルスに2回出場するオーダーが多い。互いのエースが2回出場しても対戦しないケースもあるが、ほとんどの場合はエース同士が激突する、見応えのある試合となる。
 一方で、エースの選手をダブルスに下げ、相手のエースに2点取られるのを覚悟の上で、3-2の勝利を狙うオーダーもしばしば見られる。王励勤、馬琳のようなスーパーエースがいるチームでも、ダブルスが勝てないと苦しい戦いが続くことになる。
 この超級リーグの試合方式は、来年行われる北京オリンピックの試合方式と同じ。中国卓球チームは男子で強力なライバルとなるドイツ、韓国との対戦に備え、このオーダーを研究し尽くしているのだろう。ドイツはボル/ズースのダブルスを崩して、エースのボルを2点起用せざるを得ないのか。韓国は柳承敏を2点で使い、呉尚垠と李廷佑のダブルスなのか‥。
 95年天津大会男子団体決勝では、カットの丁松の2点起用を予想したスウェーデンの読みを外し、3番手で丁松を起用して完勝、優勝に大きく前進した中国。オーダーの研究でも卓球王国の名に恥じないものがある。

Photo:チームのエースであり、ダブルスのスペシャリストでもある陳杞。このオーダーでは、なかなか起用が難しい選手かもしれない