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中国リポート

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 男子超級リーグのチーム紹介、第2弾。四川全興、八一工商銀行、錦州銀行、海寧皮革城鵬翔の4チームをご紹介します。

■四川全興(スーチュアン チュアンシン/四川省)
監督:陳宏宇(チェン・ホンユ)
選手:ハオ(赤+おおざと)帥(ハオ・シュアイ/WR20/07世界選手権ベスト8)
   邱貽可(チウ・イカ/WR37/03世界選手権ベスト8)
   許鋭鋒(シュ・ルイフォン/WR197/07世界ジュニア準優勝)
   ★李静(リ・チン-香港/WR11/06アジア競技大会3位)

 浙商銀行から移籍したハオ帥がチームの新エース。ハオ帥は超級リーグでは毎年好成績を残しており、馬琳や王皓とも互角の勝負ができる。パナソニック中国オープンでも優勝しており、五輪の疲労が蓄積しているトップ3より状態は良さそう。2番手の李静も単複での起用が可能で、昨シーズン所属していた寧波北侖海天で優勝を経験しているのは頼もしいところだ。3番手の邱貽可、4番手で伸び盛りの許鋭鋒のプレー次第では、悲願の初優勝も十分に射程圏内と見た。

■八一工商銀行(パァイー ゴンシャンインハン/解放軍)
監督:王涛(ワン・タオ/92バルセロナ五輪複金メダリスト)
選手:王皓(ワン・ハオ/WR1/08北京五輪シングルス銀メダリスト)
   徐克(シュ・カ/06世界ジュニア準優勝)
   李陟(リ・ジィ/04全中国選手権ベスト8)
   楊暁夫(ヤン・シャオフ/04アジアカップ4位)

 軍隊である八一解放軍を、世界最大級の銀行である中国工商銀行がバックアップしているチーム。現世界ランキング1位の王皓が今シーズンは母体に復帰した。2番手の徐克は06年世界ジュニアで松平健太と決勝を争っているので、記憶している方も多いはずだ。全体としては、まだ王皓のワンマンチームという印象が強いが、王皓の2点+誰かが1点をもぎ取るという、総力戦でシーズンを戦うことになりそう。徐克は将来トップ選手になるとしたら、そろそろ頭角を現してくるはずだが…。

■錦州銀行(ジンジョウ インハン/遼寧省)
監督:于沈童(ユ・シェントン/89世界選手権3位)
選手:雷振華(レイ・ジェンホア/WR52/06クロアチアオープンベスト8)
   徐輝(シュ・ホイ/WR86/04アジアカップ2位)
   ジャイ(曜の右側)一鳴(ジャイ・イーミン/06世界大学選手権混合複3位)
   周斌(ジョウ・ビン/06シンガポールオープン3位)

 トップ選手たちの移籍のニュースも関係なし、まさに「我が道を行く」という感じなのが錦州銀行。選手の移籍が頻繁になってきた超級リーグにあって、遼寧省出身の選手のみで構成され、実質的には遼寧省男子チームである。今シーズン、スポンサーは変わったものの、監督と選手は昨シーズンと同じ。雷振華と徐輝のツインエースでポイントを稼ぐ戦い方も、ここ数シーズン変わっていない。右シェークドライブ型の雷振華はパワーもあり、昨シーズンも王励勤や馬琳を破っている。優勝候補というほどの戦力はないが、リーグ中堅の位置をがっちりキープするいぶし銀のチームだ。

■海寧皮革城鵬翔(ハイニン ピィグチェンポンシアン/浙江省)
監督:項曉(シァン・シャオ)
コーチ:楮建偉(チュー・ジェンウェイ)
選手:李平(リ・ピン/WR38/07ロシアオープン準優勝)
   侯英超(ホウ・インチャオ/WR27/06プロツアーファイナル3位)
   陳剣(チェン・ジェン/05全中国運動会ベスト16)
   沙陳斌(シャ・チェンビン/04全中国選手権団体ベスト8)
   金恩華(ジン・エンホア/05年全中国運動会ベスト8)

 実力派のベテラン選手が顔を揃えるが、「寄せ集め集団」という印象も否めないこのチーム。エース李平はヨーロッパスタイルの右シェークドライブ型で、昨年のロシアオープンではサムソノフ(ベラルーシ)や李静(中国香港)を破っているが、エース同士の対戦ではやはり苦しい。カット主戦型の侯英超は国内では通用せず、日本リーグの日産自動車でプレーする金恩華も、昨シーズンは1勝4敗と勝ち星が伸びなかった。超級リーグ残留が現実的な目標か。

Photo上:超級リーグでの活躍で、首脳陣にアピールしたいハオ帥
Photo中:王皓は解放軍の名誉をかけて戦う
Photo下:男子超級リーグでは唯一のカットマン・侯英超