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中国リポート

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 9月28日、北京市西城区にある北京什刹海体育運動学校で、創設50周年の記念式典が盛大に開催された。
 これまでに7名の五輪金メダリストと33名の世界チャンピオンを輩出してきた什刹海体育運動学校は、1958年創立。中国の体育学校の中でも、最も早く創立された学校のひとつだ。優れた成績を残している卓球をはじめ、武術・バレーボール・体操・バドミントンなど10競技のトレーニングコースが開設され、海外からも多くの留学生を受け入れている。

 中国スポーツ界のオールスターズが集結した記念式典の司会を務めたのは、92年バルセロナ五輪複金メダリストの王涛。もちろん彼も什刹海の卒業生だ。張怡寧や郭炎、リ・ジャウェイといった卒業生たちも会場を訪れ、壇上で祝辞を述べた。その他にリュウ・ジャ(オーストリア)やウー・シュエ(ドミニカ共和国)が同校の出身であることは以前述べたが、なにしろ北京五輪の女子シングルスベスト8のうち、張怡寧、リ・ジャウェイ、ウー・シュエ、王晨と什刹海OGが4人もいる。

 「私を育ててくれたこの什刹海体育学校と、先生方に心からお礼を言いたいと思います。今の私があるのは皆さんのおかげです。これからもさらに多くの世界チャンピオンが育つことを願っています」と述べた張怡寧。北京五輪2冠王の称号を胸に、晴れやかな気持ちで母校の門をくぐったのではないだろうか。

Photo上:五輪団体表彰での張怡寧
Photo下:「今はシンガポール代表ですが、スポーツに国境はありません」と語ったリ・ジャウェイ