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中国リポート

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 今月11月17~24日まで、江蘇省張家港市で開催される全中国卓球選手権。その後、25~26日まで同市で「2008国家チーム・コーチ選考会」が開催される。
 男女1軍チームのコーチの任期(4年間)が2008年で終了するため、今回の選考会は国家男女1軍チームのヘッドコーチ各1名/コーチ各5名、男女2軍チームのヘッドコーチ各1名/コーチ各4名、フィジカルトレーナー1~2名を選出する盛大なものとなる。任期は1軍チームのヘッドコーチが4年間、1軍チームのコーチと2軍チームのヘッドコーチ/コーチが2年間、フィジカルトレーナーが1年間だ。なお、以前は男女チームの監督の上に総監督というポジションがあったが、蔡振華が国家体育総局の副局長に昇進し、その任を外れてからは、総監督は空席の状態になっているようだ。
 
 選考を行う選考委員会は、国家体育総局卓球・バドミントン管理センターや国家チームの首脳陣、全国のコーチ代表などで構成され、ヘッドコーチに立候補した者は25分、その他のコーチに立候補した者は15分のプレゼンテーションを行う。コーチとしての経験や成績、現代卓球の発展の方向性に対する理解と分析、国家チームの訓練に対する基本認識などを、わずかな時間で発表しなければならない。もっとも、コネクションの力が大きい中国のこと、選考会の前にある程度結果は決まっているだろう。
 現在の国家男女1軍チームの陣容は以下のとおり。カッコ内は主な担当選手だ。

★国家男子1軍チーム
ヘッドコーチ:劉国梁
コーチ:李暁東(王励勤)、呉敬平(馬琳・王皓)、秦志戟(馬龍)、肖戦(陳杞・ハオ帥)、劉国正(※アシスタントコーチ)
★国家女子1軍チーム
ヘッドコーチ:施之皓
コーチ:李隼(張怡寧・李暁霞)、孔令輝(郭躍・劉詩ウェン・姚彦)、喬暁衛(郭炎)、喬紅

 国家チームのヘッドコーチ、そしてコーチは、毎年全中国選手権の直後に行われる報告会(今回の選考会と同時期)で総括を行わなければならない。全国の省市代表チームのコーチたちの前で、1年間の成果について発表するのだ。しかもこの総括のあとには信任投票が行われ、全体の50%の信任票が得られなかった場合、卓球・バドミントン管理センターや国家チームの首脳陣が検討し、任期の途中でもコーチを解任する場合がある。国家チームのコーチたちは常に厳しい視線にさらされているのだ。

その2に続きます…。

Photo上:男子チームのベンチでとにかく目立つ肖戦コーチ
Photo下:張怡寧担当の李隼コーチ。卓球王国09年1月号に李隼コーチが語る「張怡寧の真実」が掲載!