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中国リポート

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☆☆☆ 07中国超級リーグ・女子第9節 ☆☆☆
[北京首創 3-2 山東魯能]
[上海電信理工 3-2 江蘇麗華快餐]
[河北金能 3-2 八一工商銀行]
[北大方正 3-1 重慶康徳遠景]
[遼寧鞍鋼 3-2 深セン長園新材]

◎張怡寧、天敵・姜華君を圧倒。注目の一戦!
[北京首創 3-2 山東魯能]
○張怡寧 7、7、5 姜華君
 郭炎 6、-9、-7、-7 李暁霞○
 郭炎/丁寧 5、-4、-10、-10 彭陸洋/李暁霞○
○丁寧 -5、7、5、8 姜華君
○張怡寧 -7、5、-8、13、9 彭陸洋

 ここまで7勝1敗で首位に立つ北京首創と、6勝2敗で同率2位につける山東魯能の一戦は、女子超級リーグ中盤の大一番。試合の模様は、中国中央テレビ局のチャンネル5(スポーツチャンネル)で生中継。会場となった安徽(あんき)省安慶市体育館は、なんと6,000人(!)を超える観客で超満員となった。

 勝負のポイントはいきなり訪れる。トップで対戦したのは五輪女王の張怡寧と、“張怡寧キラー”の異名を持つ姜華君。エースの李暁霞をダブルスに下げ、姜華君をシングルスで2点起用してきたのは、山東魯能としても「姜華君を張怡寧に当てれば…」という思惑があったのだろう。しかし、両親が観戦に訪れたという張怡寧は第1ゲームからエンジン全開。姜華君のフォアをうまく攻めてリードを保ち、11-7で先取。第2ゲームは5-1のリードからやや勝負を焦り、6本連取されて5-7とリードを奪われたが、しっかり立て直して11-7とこちらも6本連取。こうなると第3ゲームは先手を取って一気に攻めた張怡寧が11-5と圧倒。張怡寧キラーを吹き飛ばした。
 しかし、この試合に敗れると北京首創に2勝の差をつけられる山東魯能も、エースの李暁霞が奮闘。2番の郭炎とのパワー対決では、第2ゲームからグングン調子を上げる。第3ゲームの後半には、勝負を焦った郭炎に3球目攻撃のミスが出て、李暁霞が11-7でこのゲームを奪うと、第4ゲームは終始リードを保って勝利。ダブルスでも名コンビの郭炎/丁寧組に対し、勝負の第3ゲームをデュースで制したのが大きく、第4ゲームも先にゲームポイントを取られながらしのぎ切った。山東魯能が2-1と勝利に王手をかける。

 第4試合は丁寧vs.姜華君。丁寧は左シェークドライブ型で、05年世界ジュニア優勝。長身ながらしゃがみ込みサービスも操る速攻タイプの選手。第1ゲームを取ってからやや受け身に回った姜華君に対し、第2・3ゲームでは序盤で大量リードを奪い、姜華君を撃破。ラストの張怡寧につなぐ値千金の一勝。
 満場の観客の中、ラストに再び登場した張怡寧は彭陸洋と対戦。世界選手権ザグレブ大会でベスト8に入り、今まさに伸び盛りの彭陸洋と、第3ゲーム以降はまったくスコアが離れないシーソーゲームを展開。ラストにふさわしい大激戦を、最終ゲーム11-9で張怡寧が制した!!
 この勝利で、北京首創は8勝1敗の単独首位でシーズンを折り返した。

 その他の試合、もうひとつの首位決戦となった深セン長園新材vs.遼寧鞍鋼は、ラストで王楠が劉詩ブンにストレート勝ちした遼寧鞍鋼が2敗をキープ。深センは7連勝のあと2連敗。また、まだ今季未勝利の江蘇麗華快餐は競り合いながら上海電信理工に敗れ、泥沼の9連敗となってしまった。

photo上:両親の前で会心のプレーを披露した張怡寧
photo中:ボーイッシュなルックスで、運動能力も高い丁寧
photo下:姜華君はシングルスで2失点と期待に応えられず…