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中国リポート

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★2008中国卓球クラブ超級リーグ
●男子決勝第1戦
[上海冠生園 3-0 浙商銀行]
○王励勤 8、9、8 馬琳
○高礼澤 -7、8、-4、6、8 ヤン・ツー
○王励勤/許シン 10、7、4 張超/ヤン・ツー

●男子決勝第2戦
[上海冠生園 3-1 浙商銀行]
 高礼澤 -3、-3、6、-6 馬琳○
○王励勤 6、6、4 水谷
○王励勤/許シン 8、4、6 馬琳/張超
○高礼澤 -6、7、5、8 水谷

 超級リーグ男子決勝は、上海冠生園が浙商銀行に2連勝。96年シーズン(当時は中国クラブリーグ)で優勝した上海大衆以来、12年ぶりの優勝を飾った。超級リーグでは初優勝で、ここ2年ほどあまり明るい話題がなかったエースの王励勤にとって、久々に嬉しいタイトル獲得となった。

 浙商銀行の水谷隼は第1戦を欠場。欠場の理由は現時点では定かでないが、浙商銀行はピンチヒッターとして登場したヤン・ツー(シンガポール)が単複で2失点。トップに出場した馬琳が王励勤にストレート負けし、そのムードを変えられないまま0-3で浙商銀行に敗れた。
 試合のスコアに関係なく、3試合で先に2勝を挙げたチームが勝利となるプレーオフ決勝。第1戦の完敗ムードをひきずることなく、第2戦に臨みたい浙商銀行、ホームで一気に優勝を決めたい上海冠生園。上海外国語大体育館で、決勝第2戦が幕を開ける。

 トップでエース馬琳が高礼澤との左右のペンドラ対決を制し、先制点を挙げた浙商銀行。2番でついに水谷隼が登場するが、王励勤の積極的な連続ドライブ攻撃の前に、序盤から大きくリードされる展開。試合の主導権を全く譲らなかった王励勤が水谷を一蹴し、試合は1-1のタイとなる。
 結果的にこの試合の勝敗を分けたのは、3番のダブルスだった。再び王励勤/許シンのペアを起用した上海冠生園に対し、浙商銀行は馬琳/張超ペアを今季初めて起用するという賭けに出る。ともに広東省チームに所属し、ダブルスでも05年全中国運動会2位という実績を持つ強豪ペアだ。しかし、11月の全中国運動会を制し、全中国運動会でも尻上がりに調子が良くなっていた王励勤/許シンとの差は歴然。ストレートで王励勤/許シンが勝利した時点で、試合の大勢は決したか。4番シングルスで高礼澤が水谷を破った瞬間、上海冠生園の選手たちはフェンスを飛び越えてコートに殺到し、歓喜を爆発させた。かつては「世界チャンピオンの揺籃」と言われた名門・上海市チーム、ついに復活の兆しが見えたか。

 浙商銀行の水谷隼は、初参戦となった08年の超級リーグをシングルス3勝7敗、ダブルス5勝3敗という成績で終えた。シングルスで対戦した王皓、王励勤、馬龍、張継科、邱貽可という顔ぶれを見れば、シングルスでの成績も健闘と言えそうだが、高礼澤に2敗を喫したのが惜しまれる。しかし、張超とのダブルスではチームの得点源となり、チームの決勝進出に貢献した。

Photo上:国際大会で勝てない王励勤、久々に嬉しいニュースとなった
Photo下:決勝第2戦の4番で水谷を下し、上海冠生園の優勝を決めた高礼澤