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中国リポート

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★★★ 2008中国卓球クラブ超級リーグ・男子最終順位 ★★★

1. 上海冠生園
2. 浙商銀行
3. 寧波北侖海天
4. 魯能中超電纜
5. 四川全興
6. 江蘇江南電纜
7. 錦州銀行
8. 八一工商銀行
9. 海寧皮革城鵬翔

★最佳運動員(男子MVPプレーヤー)
馬龍(寧波北侖海天)

 2008中国卓球クラブ超級リーグは、12月20日に全日程を終了。5~6位、7~9位の順位決定リーグ戦も無事終了し、順位が以上のように確定した。今季は昨シーズンより1チーム少ない9チームで行われた男子は、最下位の海寧皮革城鵬翔が甲Aリーグとの入れ替え戦に回ることになった。また、12月26日には超級リーグの総括会議が開催され、20勝2敗の好成績を収めた馬龍が最佳運動員(MVP)に選出された。
 優勝した上海冠生園は賞金32万元(約416万円)を獲得。以下、2位の浙商銀行に22万元(約286万円)、3位の寧波北侖海天に15万元(約195万円)、4位の魯能中超電纜に9万元(約117万円)が贈られた。

 全体の成績を見てみると、今シーズン3季ぶりに超級リーグに昇格した上海冠生園の優勝は、やはり大きなサプライズ。助っ人の高礼澤がポイントゲッターとして機能したことで、第2ステージでは王励勤をダブルスに起用する必勝パターンで勝ち進んだ。馬龍に4連敗するなど、やや力に衰えの見える王励勤も決勝の2試合では単複2点ずつを叩き出し、エースの意地を見せた。
 優勝候補と見られた2位の浙商銀行は、水谷隼(スヴェンソン・明治大)が単複で貴重な働きを見せ、苦戦となった第1ステージを乗り切って決勝に駒を進めたが、最後はエース馬琳が息切れの感あり。3位の寧波北侖海天の馬龍は、馬琳と徐克に敗れた2敗のみでシーズンを終え、来季からは馬琳に代わって「馬龍を得た者が天下を得る」となりそうな勢いだ。4位の魯能中超電纜は短期決戦となった今シーズンの流れをうまくとらえ、逆に5位の四川全興は序盤で好スタートを切りながら、一度崩れたチーム状態を立て直すことができなかった。

 一方の下位争いは、第1ステージで1勝7敗と最下位だった海寧皮革城鵬翔が、第2ステージでも錦州銀行と八一工商銀行に2連敗を喫し、やはり最下位の9位で入れ替え戦へ(9チームのため、自動入れ替えのチームはなし)。今季はドラフトで420万元(約5880万円)で獲得したエース李平がまったくの期待外れ。第2ステージでようやく復調の兆しを見せたが、シングルス通算3勝10敗では、マスコミが命名した「420万元先生」の名が泣くというもの。8位の八一工商銀行は、やはり王皓のワンマンチームという前評判を覆すことができず。06年世界ジュニア2位の徐克が奮闘したが、2-3という敗戦スコアを連発しての低空飛行となった。

★男子シングルス・10勝到達プレーヤー
1. 馬龍(寧波北侖海天/20勝2敗)
2. 王皓(八一工商銀行/16勝4敗)
3. 王励勤(上海冠生園/13勝6敗)
4. 雷振華(錦州銀行/13勝7敗)
5. 馬琳(浙商銀行/13勝7敗)
6. 張継科(魯能中超電纜/13勝9敗)
7. 陳杞(江蘇江南電纜/10勝5敗)

Photo上:シングルス20勝2敗の驚異的な成績を残した馬龍
Photo中:王励勤はシングルス13勝6敗ながら、ダブルスで貴重な働き
Photo下:高額年棒のプレッシャーに負けたか、成績が残せなかった李平