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中国リポート

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 祝大家春節快楽! 今日、1月26日は中国では春節(旧正月)。今週一週間は中国全土が春節の休暇となり、国家チームの選手たちも、多くは実家に戻って束の間の休息を楽しんでいるだろう。もっとも、それもわずか2、3日の話。この春節休暇が明けると、国家チームでは4月の世界選手権個人戦・横浜大会を目指す戦い「直通横浜」がスタートする。
 「直通~」と銘打たれた国家リーグ内での代表選考会は、2006年の世界選手権ブレーメン大会から行われている。2008年の世界団体選手権・広州大会では北京五輪の前哨戦ということもあってか、代表選考会は行われておらず、開催は約2年ぶりとなる。代表チームのウェアに身を包んだ選手たちが、観客の入った体育館で行う試合はまさに実戦さながら。中国中央電視台(CCTV)との提携により、重要な試合はテレビ中継も行われるため、国家チームのスポンサーにとっても宣伝効果が高いのだ。

 「直通横浜」はまだ具体的な日程は明らかにされていないが、通例どおりなら国家1軍チームの主力選手16名程度が参加し、男女で時期をずらして2回ずつ、総当たりのリーグ戦を行う。総合順位の高い順に出場権を獲得するが、ダブルスのペアリングや、シングルスの出場者などは首脳陣の決定に委ねられる。前回の「直通薩格勒布」では、男子チームは上位6名、女子チームは上位8名が代表権を獲得。さらに女子チームは、上位8名にペンドライブ型・カット主戦型・シェーク異質型・ツブ高攻守型のいずれかの戦型の選手が含まれていないため、ワイルドカードとして、この4つの戦型の中で最上位の曹臻が代表権を得ている。

 1月に行われた冬期の集合訓練で、男子チームは重点強化選手として、これまでの馬琳・王皓・王励勤・馬龍・陳杞の5名に加え、張継科・許シン・ハオ帥を追加。右シェークドライブ型3名に左シェークドライブ型2名、右ペンドライブ型2名に左ペンドライブ型1名とバランスの取れた構成で、30歳の大ベテラン・王励勤から19歳の許シンまで年齢層も幅広い。女子では、昨日25日に終了したITTFプロツアー・デンマークオープン決勝で、金キョン娥(韓国)にストレートで完勝した劉詩ウェンが、いよいよ頭角を現してきそうだ。
 「直通横浜」の結果については、中国リポートで随時お伝えします!

Photo上:最近活躍の場が少なくなっているハオ帥、ここからが正念場か
Photo下:超級リーグではトップクラスの成績を収めている劉詩ウェン。横浜大会で、初のシングルス出場を狙う