2月3日、国家卓球1軍チームは、世界選手権横浜大会の代表選考会である「直通横浜」の第1ステージを開始。春節の休暇もそこそこに、選手たちは1日5試合というハードな戦いに突入している。
2月3~6日に行われる男子第1ステージ。出場する18名のうち、北京五輪金メダリストの馬琳は足を痛めたため、3月上旬に行われる第2ステージからの出場が伝えられている。前回(2007年)の「直通薩格勒布(直通ザグレブ)」では第1ステージが6点制で行われたが、今回は通常の11点制・5ゲームズマッチで行われるようだ。
第1ステージで16・17位になった選手は第2ステージに進めず、第2ステージは15名で争われる。第1・2ステージの通算成績で上位6名が横浜大会の出場権(種目は未定)、上位3名がシングルスの出場権を獲得する。ちなみに横浜大会で中国に与えられるシングルスの出場枠は7名だ。
一方、2月3~7日に行われる女子第1ステージは、21名が出場。16名が第2ステージに進み、第1・2ステージの通算成績で上位7名が横浜大会の出場権を獲得、上位3名がシングルスの出場権を得る。加えて、2月11~15日に行われるITTFプロツアー・クウェートオープン、2月17~21日に行われるITTFプロツアー・カタールオープンの2大会で連続優勝した選手にも、シングルスの出場権が与えられる。
また、「直通薩格勒布(直通ザグレブ)」では、通算成績で出場権を獲得した選手の中にペンドライブ型・カット主戦型・シェーク異質型・ツブ高攻守型の4つの戦型の選手が含まれていない場合、この4つの戦型で最も成績が良い選手を代表に選出するという規定があった。この時には、右シェーク異質速攻型の曹臻がこの代表枠を獲得している。今回もこれらの「特殊打法」の選手たちの場合、通算成績で10位以内に入っていれば、出場権を得るチャンスが大きくなる。
「直通横浜」に出場する男子18名のうち、世界ランキング50位以内が9名、さらに10位以内が6名もいる。女子21名に目をやると、50位以内が11名、10位以内が4名だ。もちろん世界ランキングが低い選手や、ランキングに入っていない選手も、出場の機会が与えられていないだけで、相当な実力の持ち主ばかり。「直通薩格勒布」でも、世界ランキングひとケタの選手が4連敗、5連敗する場面がしばしば見られた。北京五輪が終わり、「直通横浜」では一気に若手の台頭が進みそうだ。第1ステージの成績は、随時中国リポートでお伝えします。
下は前回の「直通薩格勒布」の男女総合成績。
◆◆◆ 「直通薩格勒布」男子代表選考リーグ-総合成績 ◆◆◆
1位 馬琳 (1次リーグ2位/2次リーグ3位)
2位 ハオ帥 (1次リーグ1位/2次リーグ5位)
3位 王励勤 (1次リーグ4位/2次リーグ2位)
4位 馬龍 (1次リーグ6位/2次リーグ1位)
5位 王皓 (1次リーグ5位/2次リーグ4位)
6位 張超 (1次リーグ3位/2次リーグ9位)
7位 李平 (1次リーグ9位/2次リーグ7位)
8位 張継科 (1次リーグ11位/2次リーグ6位)
9位 陳杞 (1次リーグ7位/2次リーグ11位)
10位 邱貽可 (1次リーグ12位/2次リーグ8位)
11位 雷振華 (1次リーグ8位/2次リーグ12位)
12位 許シン (1次リーグ14位/2次リーグ10位)
13位 周斌 (1次リーグ10位/2次リーグ14位)
14位 李虎 (1次リーグ15位/2次リーグ13位)
15位 王建軍 (1次リーグ13位/2次リーグ16位)
16位 侯英超 (1次リーグ16位/2次リーグ15位)
◇◇◇ 「直通薩格勒布」女子代表選考リーグ-総合成績 ◇◇◇
1位 郭躍 (1次リーグ1位/2次リーグ1位)
2位 張怡寧 (1次リーグ2位/2次リーグ2位)
3位 彭陸洋 (1次リーグ4位/2次リーグ3位)
4位 李暁霞 (1次リーグ3位/2次リーグ7位)
5位 劉詩文 (1次リーグ6位/2次リーグ5位)
6位 郭炎 (1次リーグ5位/2次リーグ8位)
7位 王楠 (1次リーグ10位/2次リーグ4位)
8位 丁寧 (1次リーグ13位/2次リーグ6位)
9位 姚彦 (1次リーグ9位/2次リーグ10位)
10位 牛剣鋒 (1次リーグ7位/2次リーグ13位)
11位 曹臻 (1次リーグ8位/2次リーグ12位)
12位 常晨晨 (1次リーグ14位/2次リーグ9位)
13位 李楠 (1次リーグ12位/2次リーグ11位)
14位 饒静文 (1次リーグ11位/2次リーグ16位)
15位 木子 (1次リーグ15位/2次リーグ15位)
16位 范瑛 (1次リーグ18位/2次リーグ14位)