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★「直通横浜」男子第1ステージ最終成績
1.  王皓(13勝3敗)
2.  許シン(13勝3敗)
3.  馬龍(11勝5敗)
4.  王励勤(11勝5敗)
5.  張超(11勝5敗)
6.  李平(10勝6敗)
7.  陳杞(10勝6敗)
8.  ハオ帥(10勝6敗)
9.  張継科(9勝7敗)
10.  徐輝(6勝10敗)
11.  邱貽可(6勝10敗)
12.  ジャク一鳴(6勝10敗)
13.  雷振華(6勝10敗)
14.  侯英超(5勝11敗)
15.  方博(4勝12敗)
16.  許鋭鋒(4勝12敗)
17.  閻安(1勝15敗)

★第3日目の主な対戦スコア
王皓  4-3 許シン  侯英超 4-2 張継科  張継科 4-2 王皓
許シン 4-2 ハオ帥  王励勤 4-3 許シン   王皓  4-2 ハオ帥
★第4日目の主な対戦スコア
陳杞  4-3 王皓   王皓  4-2 王励勤  王皓  4-0 馬龍
馬龍  4-3 張継科  陳杞  4-1 馬龍   ハオ帥 4-3 王励勤

 2月6日、世界選手権横浜大会の代表選考会「直通横浜」の男子第1ステージが終了。成績は上記のとおりとなった。大会第2日目の終了時点でトップに立っていた王皓と許シンが、ともに13勝3敗の好成績で第1ステージを終えた。
 先日お伝えしたとおり、男子の第1ステージは片方の選手のスコアが4点に達した時点で、9-8~6のスコアに切り替わる「四分制」によって行われた(中国リポート09/2/06『COLUMN-男子チームが採用、驚異の四分制』参照)。しかし、選手の順位を見てみると、非常に順当な結果と言えそうだ。王皓、馬龍、王励勤らがトップグループを形成し、陳杞・ハオ帥・張継科が第2グループ。国家チームの中堅である徐輝、邱貽可、雷振華らがそれに続き、世界ジュニア代表組である方博や閻安は先輩たちの厚い壁にはね返された。5位の張超、6位の李平と右シェークの両ハンドドライブ型が健闘したのは、リスキーな四分制が味方した感もあるが、試合方式に関わらず強い選手は強いのだ。

 そんな中にあって、王皓と並んでトップの成績を収めた許シンの快進撃には、劉国梁監督も「許シンは第1ステージで最大の光明だ」と賞賛。第3日目の王励勤戦で3-0とゲームをリードし、最終ゲームも10-7でリードを奪いながら逆転負けしたが、もしこの試合に勝っていれば単独トップだった。
 許シンは1月の集合訓練から、国家男子1軍チームの8人の重点強化選手のひとりに選ばれている。北京五輪代表の馬琳・王皓・王励勤に、馬龍・陳杞・ハオ帥・張継科・許シンという陣容だ。劉国梁監督は「他の7人に比べると、許シンを選んだことにはかなり異論も多かったが、我々が彼を選んだひとつの原因はその打法だ。男子チームでは馬琳と王皓を除くと、ペンホルダーの有望な選手は許シンしかいない。彼はボールセンスが良いし、クレバーで、身体能力にも恵まれている」と述べており、許シンへの期待の大きさがうかがえる。
 第1ステージ最終試合の邱貽可戦では、劉国梁監督が許シンに「この試合に勝てば、君をカタールオープンに出そう」と声をかけ、許シンは4-2で勝利してその期待に応えた。ちなみにカタールオープンとクウェートオープンには当初、張継科がエントリーされていたが、「直通横浜」での成績の低迷とコーチへの反抗的な態度により、許シンとハオ帥が替わりに出場する。

 「直通横浜」の第2ステージは、クウェートオープン、カタールオープンの終了後、3月上旬に行われる予定だ。女子第1ステージの成績も続けてお伝えします。

Photo上:首脳陣の期待を集める許シン(毎度同じ写真でスミマセン)
Photo下:発熱で体調を崩しながら、4位に入った王励勤。担当コーチが李暁東から秦志ジェンにチェンジした