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中国リポート

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 2月27日、江蘇省太倉市で行われた全国卓球工作会議と、中国卓球協会の幹部交替会議が閉幕した。幹部交替会議では、9日前に中国バドミントン協会の主席(=会長)になったばかりの蔡振華が、中国卓球協会の第3代主席に就任。中国が五輪で金メダルを量産する2つの競技、卓球とバドミントンの協会主席を兼任する、初めての人物となった。新たに決定した中国卓球協会の首脳陣の顔ぶれは、以下のとおりだ(敬称略)。

 名誉主席:李瑞環
名誉副主席:徐寅生 李富栄
   主席:蔡振華
  副主席:劉風岩 于斌 李振国 李永波 陸元盛 姚振緒
      孫康林 張建新 蘇亜君 孫永言 陳一平 華洪興 
      張洪涛 陳紹基 朱玲 張西凌 江和平 邵華
招請副主席:李剛 張勇 李寧

 現主席の徐寅生、現副主席の李富栄は、ともに新たに創設された名誉副主席に就任。名誉主席の李瑞環は、かつて中国共産党のトップに位置する中央政治局の常務委員でもあった大物政治家だ(現在は引退)。副主席(副会長)はなんと18人いるが、ほとんどは名誉職。実務を担当するのはリストの最初の6人くらいで、卓球界の有名人では元国家女子チーム監督の陸元盛と、ITTF技術委員会主任の姚振緒がいる。劉風岩(国家体育総局卓球・バドミントン管理センター主任)と李永波(国家バドミントンチーム総監督)はバドミントン界からの選出。残りの12人は各省・市の体育界のトップ(体育局局長)のほか、陳一平は上海市卓球協会会長、江和平はCCTV(中国中央電視台)のスポーツ局局長だ。
 招請副主席は名誉顧問といったところで、中国卓球協会のスポンサーである中国聯合通信の李剛副総裁、四川長虹集団の張勇董事長、そしてスポーツブランド・李寧の李寧会長が名前を連ねる。

 中国卓球協会は1955年に創設。その2年前の1953年3月には、中華全国体育総会の卓球部門として、国際卓球連盟に加盟している。初代の陳先会長が1977年まで約25年、続いて徐寅生会長が今年2月まで約32年会長職に在り、創設から54年目でやっと3代目へのバトンタッチということになる。蔡振華もまだ若く、かなりの長期政権となることが予想される。
 蔡振華の会長就任会見の内容も、続けてお伝えします。

Photo上:蔡振華会長、これからどのような改革を実行していくのか
Photo下:文化大革命が集結し、世界選手権バーミンガム大会で河野満が優勝した1977年、第2代会長に就任した徐寅生。長い間、本当にお疲れさまでした!