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中国リポート

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「昨年、男子ジュニアチームは世界ジュニア選手権とアジアジュニア選手権で、男子シングルスのタイトルを失っている。このことを我々は厳粛に受け止めるべきだ。
 我々、中国卓球チームは北京五輪で、外国選手に一度も敗れることなく男女団体のタイトルを獲得し、シングルスの金・銀・銅を独占した。しかし、歴史上の教訓は中国卓球界に語りかけている。進取の精神を忘れてはならない、現状に満足してはならないと。もし我々が現状認識を誤れば、80年代後半に訪れた低迷期が再び繰り返されることになるだろう」

 上は中国卓球協会の第3代会長に就任した蔡振華の、就任に当たっての言葉だ。蔡振華の最大の功績は、何と言っても90年代に低迷していた中国男子を、再び世界の王座へと導いたこと。改めてそのことを周囲に印象づけ、睨みを利かせる発言だ。
 続けて蔡振華は、超級リーグについても言及。「超級リーグは、期間を5月から8月に固定したい。国際卓球連盟にも賛同を得ている。そして将来的には、海外の強豪クラブを超級リーグに参戦させることも計画している」。現状でも超級リーグは世界最高峰のレベルにある国内リーグだが、さらに世界規模のリーグへの道を模索しているということか。かつて中国で行われた世界クラブ選手権は長続きしなかったが、蔡振華は果たして超級リーグにどのような未来図を描いているのだろうか。

 さらに蔡振華は、国際卓球連盟による世界規模での卓球の強化と普及に、積極的に協力していく意志を表明。「我々には卓球界の強国、そして大国として、国際卓球連盟による競技発展に協力していく義務がある」と力強く述べている。07年10月の城市運動会を訪れた際には「08年の北京五輪以降、我々は“狼(おおかみ)”を育てなければならない。以前は、海外にもレベルの高い選手がたくさんいたが、我々の継続的な努力によって、もはや“狼”は姿を消しつつある。競争があるというのは中国卓球界にとっては歓迎すべきこと。国際卓球界の発展のために、中国はより良い貢献ができるはずだ」とコメントした蔡振華(中国リポート2007/11/14『国家チームの虎の穴「訓練基地」後編』)。その眼は広く世界を見据えている。

Photo:中国体育界の「時の人」となっている蔡振華。彼のニュースが3本続きましたが、「国家チームの重点強化選手」「直通横浜・第2ステージ」など、なるべく早くリポートしていきます。