スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート
★[直通横浜]男子第2ステージ・最終順位
1.  王皓(12勝3敗)
2.  張超(12勝3敗)
3.  ハオ帥(12勝3敗)
4.  張継科(11勝4敗)
5.  陳杞(10勝5敗)
6.  雷振華(9勝6敗)
7.  許シン(8勝7敗)
8.  馬琳(8勝7敗)
9.  王励勤(8勝7敗)
10.  邱貽可(7勝8敗)
11.  馬龍(6勝9敗)
12.  李平(6勝9敗)
13.  ジャク一鳴(5勝10敗)
14.  方博(4勝11敗)
15.  徐輝(2勝13敗)
16.  侯英超(0勝15敗)

◆主な対戦カード
[2日]ハオ帥 3-2 馬琳   張超  3-1 王励勤  張継科 3-2 許シン
    ハオ帥 3-2 馬龍   方博  3-2 張継科  許シン 3-1 陳杞
[3日]邱貽可 3-2 王皓   李平  3-1 馬琳   馬龍  3-0 王励勤
    許シン 3-0 馬琳   馬琳  3-1 王励勤  方博  3-2 馬琳
[4日]陳杞  3-1 王皓   張継科 3-1 馬琳   ハオ帥 3-0 王励勤
    陳杞  3-0 馬龍   張継科 3-2 馬龍   王皓  3-2 張超
[5日]王皓  3-0 王励勤   張超 3-2 馬龍   陳杞  3-0 馬琳
    許シン 3-2 王励勤   馬琳 3-1 馬龍   馬琳  3-2 王皓

 大変遅くなりました、16名の選手たちによって争われた、[直通横浜]男子第2ステージの結果は上記のとおり。この第2ステージは「四分制」で行われた第1ステージとは異なり、通常の11点制・5ゲームズマッチで行われている。

 第2ステージの最大のダークホースとなったのは右シェークドライブ型の張超(チャン・チャオ)。3日目の初戦で張継科に敗れるまで8連勝で突っ走り、馬琳、馬龍、王励勤らを連破して12勝3敗の好成績を挙げた。担当コーチである秦志ジェンは、教え子の奮闘について「以前の彼(張超)にとって、卓球は単なる“仕事”に過ぎず、卓球への思い入れもそう強いものではなかった。しかし、国家チームに入ってすでに10年。年齢が増してくるにつれて、彼の中にはひとつの切迫感が生まれてきたようだ」と述べている。「非常に攻撃力がありながら、精神的にムラがあり、特に相手のエッジやネットから崩れる場面が多かったが、今ではそういうこともなくなった(秦志ジェン)」。
 広東省出身の張超は、1983年8月5日生まれの25歳。2000年8月に国家2軍チームに入り、すぐに1軍チームに昇格。両親はともに陸上選手で、張超自身も身体能力に恵まれていることが、ノングルー時代に大きなアドバンテージになっているようだ。将来を嘱望された「六小龍(王皓・陳杞・ハオ帥・邱貽可・張超・馬龍)」のラストランナーが、ついに頭角を現してきたか。

 一方、首脳陣の期待を裏切ったのが6勝9敗で11位に沈んだ馬龍。折り返しの2日目終了時点では5勝3敗とまずまずの成績だったが、残り2日間はなんと1勝6敗。「優秀な選手といえども敗れるのは仕方ないが、連敗することは許されない。今回のように7連敗もするようでは、彼が抱える問題は決してひとつではない。心理面の問題や経験不足というだけでなく、多くの面で問題を抱えているはずだ」とは劉国梁監督の弁。「世界で最も勢いのある男」に、思わぬ落とし穴が待っていた。代表を外される可能性は低いが、直通横浜で自力で出場権を獲得できなかったことは、本大会でも彼の心理に微妙な影響を与えそうだ。

 それにしても、第1・2ステージでともに1位だった王皓のプレーは安定感抜群。2006年の「直通ブレーメン」では第1S3位・第2S2位、07年の「直通ザグレブ」では第1S4位・第2S4位と、確実に上位に名を連ねてくる。同じ北京五輪代表の馬琳と王励勤が出場権獲得を逃す中、文句なしの成績で横浜大会のシングルス出場権を獲得した。

Photo上:ついにブレークか、張超
Photo下:馬龍、世界の頂きへの道はまだまだ険しい