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中国リポート

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 3月12~13日、中国女子チームは集合訓練を行っている広東省中山市で、「直通横浜」に続く代表決定戦を行った。
 まず「直通横浜」で4~7位となり、すでに代表権を獲得している劉詩ウェン、李暁霞、郭炎、姚彦が2つのシングルスの出場枠を懸けてリーグ戦を行った。劉詩ウェン、李暁霞、郭炎の3人が2勝1敗で並び、勝率計算の結果、李暁霞が1位、劉詩ウェンが2位でシングルスの出場枠を獲得した。李暁霞はようやくの出場枠獲得といったところか。また劉詩ウェンは広東省チームの女子選手として、1973年サラエボ大会の林美群以来、36年ぶりのシングルス出場となった。これで丁寧、張怡寧、郭躍、李暁霞、劉詩ウェンの5人が自力でシングルスへの切符を手にした。残る2人のシングルス代表は首脳陣によって決定される。
 また、「直通横浜」で8~14位だった7選手によるリーグ戦の結果、彭陸洋、李暁丹、常晨晨の3名が横浜大会への出場権を獲得している。

 一方、中国男子チームも3月21日に集合訓練中の浙江省寧波市で「一騎打ち」の代表決定戦を開催。「直通横浜」で10位の李平、11位の雷振華、12位の邱貽可が、7位の王励勤、8位の馬琳、9位の馬龍の3人から対戦相手を選び、勝者が出場権を獲得するという何とも恐ろしいシステム。まず10位の李平に最初の選択権が与えられ、李平は馬琳を選んだ。馬琳を選んだ理由は「同じ呉敬平コーチの門下でよく知っているし、少しでもチャンスがあると思った」から。続いて雷振華が馬龍、最後に残った邱貽可が王励勤を選択した。その結果は以下のとおり。

馬琳 -5、10、8、7、7 李平
馬龍 9、7、7、5 雷振華
邱貽可 -8、-8、10、10、10、4 王励勤

 馬琳と馬龍は順当な勝利を収めたが、なんと現世界チャンピオンの王励勤が、邱貽可に対し2ゲームをリードしたところから逆転負けを喫した。馬琳、馬龍、そして邱貽可が出場権獲得となった。
 「大力(王励勤)のプレーは普段の部内リーグと比べてもそう悪くはなかった。敗因は競り合った場面で戦局に対応できなかったこと。3ゲーム続けて12-10で落としているからね」(劉国梁監督)。推薦出場の道が残されているため、王励勤が横浜大会を欠場することは考えられないが、自力で出場権を獲得できなかったことは心理面に影響を与えそうだ。北京五輪で悲願のタイトルを獲得した馬琳に対し、ザグレブ大会の優勝後に始まったイバラの道を、王励勤はまだ抜けられないでいる。

 中国リポート、大変ご無沙汰をして失礼致しました。お伝えしたい情報はまだまだたくさんあるのですが…。これからも時間の許す限りリポートを続けますので、宜しくお願い致します。

Photo上:シングルスの出場権を獲得した李暁霞。準優勝だったザグレブ大会の雪辱を期す
Photo下:苦しい苦しい世界王者、王励勤