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中国リポート

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 少し前のニュースになるが、4月5日、国家男子チームが集合訓練を行う寧波北侖国家卓球訓練基地で、『“茅台集団杯”中国卓球男子隊熱身賽(エキシビション・マッチ)』が行われた。
 中国随一の高級酒「茅台酒」のメーカーである茅台集団が冠スポンサーのこのエキシビションマッチ。部内対抗戦でありながら、観客が入り、テレビ中継も行われる盛大なものだ。昨年も4月18日に行われているが、この時は戦力を均等に分配し、馬龍・陳杞・邱貽可・張継科の国家藍隊が、王励勤・王皓・馬琳の国家紅隊を3-2で破った。今回は馬琳・王励勤・馬龍・陳杞の「冠軍隊(チャンピオンチーム)」と、張継科・許シン・張超・ハオ帥の「挑戦隊(チャレンジャーチーム)」の対戦。現世界ランキング1位の王皓は今回お休み。理由については特に報道がないが、それだけ仕上がりが順調ということか。4番までの結果は以下のとおり。

[冠軍隊  2-2  挑戦隊]
 馬琳  0-3  張継科○
○王励勤 3-1  許シン
○陳杞  3-1  張超
 馬龍  1-3  ハオ帥

 トップで馬琳が張継科に敗れ、4番でも馬龍がハオ帥に完敗。「二馬」の仕上がりは今ひとつのようだ。特に馬琳は北京五輪後、故障続きでなかなか調子が戻ってこない。一方、現世界王者の王励勤は2番で、昨年9月のパナソニック中国オープンで敗れた許シンに勝利している。2-2のタイになったこの試合、4番終了後に対戦相手を抽選で選び、1ゲームマッチを4試合行った。再びハオ帥に当たった馬龍が敗れたほかは、冠軍隊が3試合を制し、トータル5-3で冠軍隊の勝利となった。
 「冠軍隊はみな名声のある選手たちだが、彼らはみなスピードグルー時代のチャンピオン。(挑戦隊の)若い選手たちのほうが、ノングルーへの適応はよりスピーディーだ。だから彼らにもチャンスは与えられるべきだし、実際に与えねばならない(劉国梁監督」。果たして横浜大会で、新星の登場はあるのか?

 国家男子チームは18日に集合訓練を終了。19日に2回目のエキシビション・マッチが行われている。劉国梁監督によれば、横浜大会へ出場する選手リストの公表は24日になるとのこと。ほとんど日本への出発と同時への発表ということになり、これほど遅くなるのは異例のことだ。しかし、ITTFのウェブサイトには、4月2日の時点ですでに中国男子選手14名のエントリーと、エントリー種目が掲載されている。すでに代表メンバーは確定と思われるのだが…。24日の発表に注目したい。

Photo:上海市チームの後輩に対し、貫禄を見せた王励勤。「集合訓練でかなり復調してきている」と劉国梁監督