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中国リポート

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 世界選手権を目前に控えた4月22~26日、浙江省臨海市で中国卓球クラブリーグ甲Aリーグの第1ステージが行われる。超級リーグのひとつ下のリーグである甲Aリーグ、すでに日本でも報道されているとおり、ミキハウスの平野早矢香・樋浦令子・石川佳純が参戦することで注目を集めている。日本人選手たちの所属チームを簡単にご紹介しましょう。

★河北冀中能源(河北省)
平野早矢香・王磊・劉曦・商イェン(女+開)
・全日本選手権3連覇の平野早矢香が所属するのは、昨シーズン超級リーグから降格した河北冀中能源。しかし、主力選手の牛剣鋒・白楊・賈君はチームメイトにはならなかった。超級リーグのライバルである北大方正と合同チームを組み、冀中能源北大方正として今シーズンの超級リーグを戦うためだ。2番手の王磊は17歳の右シェークドライブ型で、3年前にはU-17の全国選抜大会に出場。3番手の劉曦も河北省代表として、国家チームによる若手選手の選抜強化合宿にたびたび招集されている。

★米奇屋(MIKIHOUSE/河北省)
石川佳純・野中由紀・呉チョン(王+京)・石林・鄭洋洋
・石川佳純に加え、先月の東京選手権で3位に入った野中由紀も登録されている新規チームの米奇屋。「米奇(ミィチィ)」はミキハウスの「ミキ」の音訳、「屋(ウー)」はズバリ「ハウス」の意味で「ミキハウス」。ちなみに中国ではミッキーマウスのミッキーも音訳で「米奇」となる。呉チョンは国家2軍チームのメンバー、昨シーズンの超級リーグでは冀中能源の4番手として登録されていたが、出場機会はなかった。

★黒龍江中超電纜銀河(黒龍江省)
樋浦令子・車暁曦・李トン・雛陽・劉博宇
・世界ランキング42位の樋浦令子が所属するのは、黒龍江省の黒龍江中超電纜銀河。2番手の車暁曦は昨年のアジアジュニア選手権の中国代表で、甲Aリーグの中では知名度の高い選手。3番手以下はいずれも15歳前後の若い選手たちだ。

 なお、日本人選手では、甲Aリーグの下の甲Bリーグに重本幸恵(雲南電網/日本生命)、田代早紀(山東魯能(藍)/日本生命)、酒井春香(河北冀中能源(紅)/四天王寺高)、前田美優(河北冀中能源(緑)/ミキハウスJSC)の4選手も登録されている。

 24チームで順位を争う甲Aリーグ。今季の有力な優勝候補を挙げると、今シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグで、フロシュベルグ(オーストリア)の優勝に貢献したカット主戦型の朱虹、世界ランキング33位のユー・モンユー(シンガポール)を擁する北京拍里奥。柳絮飛と08年世界ジュニア代表の熊欣芸がいる深セン啓盛。強豪の山東魯能は4チームがエントリーし、紅チームには東京選手権と日本リーグビッグトーナメントを制した侯琳(サンリツ)と、06年アジアジュニア選手権カデット2位の張聡聡、冠魯チームには大器と言われる08年世界ジュニア代表の陳夢がいる。懐かしい名前は、江蘇(紅)に所属する張瑩瑩。99年世界選手権混合ダブルスで、馬琳と組んで優勝した選手で、甲Aリーグでは唯一の世界タイトルホルダーだ。
 年3ステージで総合順位を決定する甲Aリーグ。超級リーグの下部リーグとはいえ、いずれ劣らぬ強豪揃い。ミキハウス・カルテットの活躍やいかに?!

Photo上:ドイツオープン準決勝では李暁丹を破った平野。甲Aリーグでも活躍が期待できる
Photo中:かつて甲Bリーグでプレーした経験がある樋浦令子
Photo下:大器・石川佳純、飛躍なるか?