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中国リポート

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★★★ 07中国超級リーグ・男子第11節 ★★★

[天山万杰隆 3-2 四川全興]
[江蘇江南電纜 3-2 八一工商銀行]
[浙商銀行 3-1 海寧皮革城鵬翔]
[寧波北侖海天 3-2 遼寧錦州万通]
[江蘇華都琥珀 3-1 魯能中超電纜]

◎劉国正が馬龍と激戦を展開。注目の一戦!
[天山万杰隆 3-2 四川全興]
○唐鵬 7、-6、3、9 邱貽可
 許シン -10、-10、-6 馬龍○
○許シン/劉国正 5、12、11 邱貽可/王建軍
 劉国正 7、9、-9、-7、-2 馬龍○
○唐鵬 -12、9、-3、13、7 王建軍

 中盤戦が進むにつれて、優勝チームが抜け出すどころか、ますます混戦の度を深めている男子超級リーグ。前節(第10節)で同率首位に立った四川全興も、下位に低迷する天山万杰隆に競り負け、あっさり首位の座から陥落してしまった。

 この試合で注目を集めたのは、シングルスで今シーズン3試合目の出場となった天山万杰隆の劉国正。同世代の王励勤や馬琳が華々しく活躍する中で、「そういえば劉国正は最近出てこないなあ」と思っていた方もいるのではないだろうか。
 この中国リポートでも開幕戦の記事でお伝えしたが、彼は2005年12月に練習中に右ひざ(膝蓋骨)を骨折、すぐに手術を受けたが失敗に終わり、二度目の手術と1年半に及ぶブランクを経て、6月9日の開幕戦で試合に復帰した。この間にも中国赤十字の慈善大使に任命されるなど、やはりこの“大逆転”男の存在感は別格のようだ。
 四川全興戦でもダブルスで今シーズン3勝目を挙げ、シングルスでも世界ランク7位の馬龍をあと一歩まで追いつめた。「ここ何試合かで、劉国正の状態はかなり良くなってきている。今日の馬龍との試合でも、2ゲームを先取して、第3ゲームも勝つチャンスは十分にあった(劉国棟ヘッドコーチ)」。ラストでは唐鵬が、最終ゲーム大きくリードしながら挽回されてヒヤッとしたものの、タイムアウトをうまく使って逃げ切った。

  天山万杰隆の劉国棟ヘッドコーチも「この試合が、国正にとって本当の意味でのリスタートと言えるのかもしれない」と、劉国正の本格復帰に太鼓判を押した。これで天山万杰隆は通算成績を5勝6敗として、ひとまず降格圏内から脱出した。
 その他の試合では、八一工商銀行が江蘇江南電纜に予想外の敗戦。エース王皓が、昨年まで日本リーグのグランプリに所属していた朱江にまさかのストレート負けを喫した。エース・ハオ帥が王励勤とのエース対決に完勝した浙商銀行が8勝3敗で単独トップに立った。

Photo上:中国男子チームの英雄、劉国正。01年世界選手権の団体準決勝、対韓国戦ラストで金擇洙の7度のマッチポイントを凌いで勝利
Photo中:バック表ソフトでパチパチ叩く、イキのいい卓球を見せる唐鵬
Photo下:天山万杰隆の劉国棟ヘッドコーチ。劉国梁中国男子チーム監督の実兄で、シンガポール女子チームの監督でもある。以前はあまり似ていなかったが、劉国梁が太ったら少し似てきたようだ