スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート

☆☆☆ 07中国超級リーグ・女子第11節 ☆☆☆
[上海電信理工 3-1 北京首創]
[八一工商銀行 3-1 山東魯能]
[遼寧鞍鋼 3-0 江蘇麗華快餐]
[重慶康徳遠景 3-2 深セン長園新材]
[河北金能 3-0 北大方正]

◎まさかの2失点、どうした張怡寧? 注目の一戦!
[上海電信理工 3-1 北京首創]
○帖雅娜 9、6、-8、-5、9 張怡寧
 饒静文 -8、-6、6、-10 丁寧○
○饒静文/劉娟 12、-10、5、9 郭炎/丁寧
○劉娟 9、2、-9、-7、8 張怡寧

 ここまで9勝1敗で単独首位を走る北京首創。昨シーズンに続く2連覇に向けて視界良好かと思われたが、ホームで行われた第11節の対戦相手は前節で山東魯能を3-0で下し、3連勝中と勢いに乗る上海電信理工。

 トップに登場した張怡寧は、第1・2ゲームとも集中力を欠き、なんとか2ゲームを奪い返したものの、ゲームオール9本で惜敗。国際大会でもここ4年で8勝0敗と相性の良い相手だっただけに、北京首創としては波乱の幕開けとなった。2番では若手ながらピンチに強い丁寧が饒静文を破ったが、ダブルスで饒静文/劉娟が郭炎/丁寧に競り勝ち、上海電信理工が2-1とリードを奪う。
 4番に再び登場した張怡寧。対戦相手は中国リポートにも何度か登場している左ペンドライブ型の劉娟。この試合が始まった時点で、上海電信理工の臧玉瑛ヘッドコーチは「実はこの時、もうラストの試合に向けて準備をしていた」そうだ。世界ランク6位の帖雅娜はともかく、中国代表の経験もない劉娟にとって、張怡寧から勝利を挙げるのは不可能かと思えた。
 ところが、張怡寧はまたしても試合の出足で集中しきれず、第2ゲームはわずか2点で落とす。この試合もなんとかゲームオールに持ち込んだが、勝利は遠く最終ゲーム8本で敗れた。ラストの郭炎vs.帖雅娜の一戦を期待していた北京の卓球ファンにとっては、なんともあっけない幕切れとなった。

 ちょうど1年後の北京五輪で、トウ亜萍以来の五輪連覇を目指す張怡寧にとっては縁起の悪い2連敗。昨シーズンから、張怡寧には格下の選手に対し集中力を欠き、予想外の敗戦を喫することがしばしばある。中国の首脳陣にとっても不安材料だろう。
 これで北京首創は、ライバルの遼寧鞍鋼に9勝2敗で並ばれた。同じく2敗だった深セン長園新材も敗れ、3敗に後退している。いよいよ北京首創と遼寧鞍鋼の一騎打ちの構図になってきた。

Photo上:苦手の張怡寧に競り勝った帖雅娜
Photo中:大金星を挙げた劉娟。試合の翌日にはユニバーシアード大会代表としてタイ・バンコクに飛んだ
Photo下:現五輪女王の張怡寧。油断が出たのか…