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中国リポート

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☆2009中国卓球クラブ超級リーグ・女子最終順位
1.  北京時博国際
2.  山東魯能・路安集団
3.  広東珠江怡景湾
4.  遼寧鞍鋼
5.  冀中能源・北大方正
6.  江蘇中超電纜
7.  八一長安医院
8.  山西大土河華東理工
9.  重慶康徳
10.  大同雲崗・雁北賓館 ※自動降格

☆2009超級・甲Aリーグ女子入れ替え戦
重慶康徳(超級) 3-1 四川川威(甲A)
※重慶康徳は超級リーグ残留

 2009中国卓球クラブ超級リーグ、女子の最終成績は上記のとおり。
 優勝した北京時博国際は、昨シーズン郭炎の移籍により3連覇を逃したが、今シーズンは2番手の丁寧が成長。3番手の層の薄さを補ってあまりある活躍で、チームの王座返り咲きに大きく貢献した。特筆すべきことは、北京には第1ステージで1試合もストレート勝ち、あるいはストレート負けがないこと。世界選手権の疲労がたまっている張怡寧を何試合か休ませ、6敗を喫しながら第1ステージをトップ通過。そしてプレーオフで一気にエンジン全開、対戦チームも万全の状態ではなかったが、4試合でわずかに失点1と完璧な試合運びを見せた。
 2位の山東魯能・路安集団はエース李暁霞が好不調を繰り返しながら、大黒柱としてチームを決勝まで導いた。2番手の彭陸洋が腰痛のため不調だったのが痛手だったか。3位・広東珠江怡景湾の劉詩ウェンは、シングルスの勝ち星で言えば男子の馬龍にも匹敵する成績を残したが、ダブルスが6勝14敗と足を引っ張った。新戦力の加入がなければ、来シーズンもプレーオフ進出が精一杯だろう。4位・遼寧鞍鋼はエース郭躍の不在が、2番手常晨晨の潜在能力を引き出した。3番手の楊楊も勝負強く、来季は久々に優勝を狙える戦力が揃っている。

 5位以下のチームでは、冀中能源・北大方正が開幕から6連勝で第1ステージ序盤を大いに盛り上げた。8位の山西大土河華東理工はシーズン前は優勝候補の一角に挙げられながら、2番手に起用された饒静文の不調などもあり、最後まで波に乗り切れなかった。開幕から10連敗の重慶康徳は、6~10位決定戦でエース金キョン娥の健闘もあり、辛うじて超級リーグ残留。2番手の賈君がシングルス2勝22敗、来シーズンもプレーを続けてほしいが…。チームは来季のエース候補として、郭炎や馮天薇に狙いを定めているようだ。
 シングルスの成績上位者は下記のとおり。

☆女子シングルス個人成績 TOP10(勝利数)
1.  劉詩ウェン(32勝5敗/広東珠江怡景湾)
2.  張怡寧(28勝6敗/北京時博国際)
3.  李暁霞(28勝12敗/山東魯能・路安集団)
4.  郭炎(19勝12敗/山西大土河華東理工)
5.  曹臻(18勝19敗/八一長安医院)
6.  丁寧(17勝7敗/北京時博国際)
7.  范瑛(17勝14敗/江蘇中超電纜)
7.  金キョン娥(17勝14敗/重慶康徳)
9.  常晨晨(16勝10敗/遼寧鞍鋼)
10.  馮天薇(15勝15敗/冀中能源・北大方正)
※  郭躍(10勝4敗/遼寧鞍鋼)

 シングルス32勝5敗、小さな体をフル回転させた劉詩ウェンが最多勝・最高勝率となった。第1ステージ・プレーオフ合わせて20試合を戦った広東珠江怡景湾。40試合の出場機会のうち37試合に出場した劉詩ウェン、正面突破のプレースタイルだけに、どうしても故障が気にかかるが…。2位の張怡寧は今シーズンもしばしば格下に星を落としながらも、要所はビシッと締めた。重慶康徳のエース金キョン娥の17勝14敗も立派な成績。キムチで鍛えられた金キョン娥、地元重慶の名物である激辛の「重慶火鍋」がいたく気に入り、大量に「火鍋の素」を買い込んで帰国したそうだ。

 2009中国超級リーグも終了。各選手とも9月24日にスタートする「全中国運動会」に向け、最終調整に入っています…。

Photo上:シングルス最多勝の劉詩ウェン、孤軍奮闘のシーズンを終えた
Photo中:まさに超級リーグ女子の「優勝請け負い人」である張怡寧
Photo下:男子の朱世赫とともに、韓国女子のエースとして存在感を見せた金キョン娥
(写真はいずれも世界選手権横浜大会)