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中国リポート

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★★★ 07中国超級リーグ・男子第12節 ★★★
[遼寧錦州万通 3-2 天山万杰隆]
[江蘇江南電纜 3-2 四川全興]
[寧波北侖海天 3-2 江蘇華都琥珀]
[浙商銀行 3-1 八一工商銀行]
[海寧皮革城鵬翔 3-0 魯能中超電纜]

◎39歳の馬文革、なんと王皓を破る。注目の一戦
[浙商銀行 3-1 八一工商銀行]
○李平 10、8、-5、5 徐克
 ハオ帥 -8、-10、-7 王皓○
○李平/馬文革 8、-11、8、-7、7 徐克/ジャク(曜の右側)一鳴
○馬文革 -11、10、-6、9、7 王皓

 8勝3敗で単独首位に立つ浙商銀行と、7勝4敗と星ひとつ差で追う八一工商銀行の対戦は、浙商銀行のホームである浙江省での開催。会場となった金華市体育館には1,000名を超える卓球ファンが詰めかけた。

 この試合、まずポイントになったのは2番のハオ帥vs.王皓のエース対決。第1ゲームはお互いにサービスからの展開が作れず、シーソーゲームになったが、最後に3球目攻撃を決めた王皓が先制。続く第2ゲームも王皓は2-6のビハインドから10-6と逆転し、デュースに追いつかれたものの2ゲーム連取。第3ゲームも同じく2-6から追いついて一気に勝負を決めた。
 しかし、この試合の主役になったのは王皓でもなく、もちろんハオ帥でもなかった。浙商銀行の頼れるアニキ、馬文革だ。3番のダブルスでゲームオールの接戦を制すると、なんと4番では超級リーグ最高勝率を誇る王皓にも競り勝ち、一気にチームを勝利へと導いた。一発勝負のシングルスならば、国家チームを引退して10年になる大ベテランでも、現役バリバリの選手に勝つチャンスがあるということだが、いまだに高い技術力をキープしているのはさすがと言わざるを得ない。
 敗れた八一工商銀行のヘッドコーチで、かつての国家チームのチームメイトである王涛は「今日の王皓はフォアのミスが多く、リズムを掴めなかった。試合をコントロールできていなかった。馬文革のプレーは本当に素晴らしかったね」とコメント。かつての僚友に賛辞を惜しまなかった。
 若手も真っ青の活躍を見せている馬文革だが、この第12節が超級リーグの今季ラストゲームになる模様だ。14日に自宅のあるドイツ・シュツットガルトへ戻り、今年もフリッケンハオゼンのメンバーとして17日のブンデスリーガ開幕戦に参戦。フリッケンハオゼンはユーリッヒと5-5で引き分けたが、馬文革はロスコフを3-0、高木和卓をゲームオールデュースの3-2で破り、エースとしての重責を果たした。浙商銀行としては、馬文革が抜けた残り8試合をいかに戦っていくかが、優勝へのポイントになりそうだ。

 現在39歳の馬文革、連戦を戦い抜く体力があれば、世界選手権に出場してもベスト8くらいに入るかもしれない。まことに、とんでもないオッサンである(失礼)。

Photo上:最後の世界選手権となった97年マンチェスター大会での馬文革。シングルスでベスト8に入った
Photo下:大先輩にキツい洗礼を受けた王皓。勝率トップの座を馬龍(四川全興)に譲る